上海スタジアムで行われたイタリア・スーパーカップ決勝:ユベントス対ラツィオの一戦はマンジュキッチ選手とディバラ選手のゴールによりユベントスが 2-0 で競り勝ちました。
スーパーカップ決勝に先発した両チームのメンバーとフォーメーションは次のとおりです。
ラツィオは戦前の予想通り 4-3-3 だったのですが、ユベントスは3バックをチョイスしたこととコマン選手が先発したことがサプライズでした。
Juventus [3-5-2] | Lazio [4-3-3] | |
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GK | 1: ブッフォン | 22: マルケッティ |
DF | 15: バルザーリ 19: ボヌッチ 4: カセレス |
8: バスタ 3: デブライ 6: ジェンティレッティ 26: ラドゥ |
MF | 26: リヒトシュタイナー 27: ストゥラーロ 8: マルキージオ 10: ポグバ 33: エヴラ |
23: オナジ 20: ビリア 32: カタルディ |
FW | 11: コマン 17: マンジュキッチ |
87: カンドレーバ 11: クローゼ 10: アンデルソン |
試合前半はどちらのチームも荒れたピッチと台風の影響による風から上手く攻撃が組み立てられない時間でした。
ラツィオは前線の3人がユベントス守備陣に完全に封じこまれ、逆にユベントスは中盤の構成力を構築し切れていないことからマンジュキッチ選手やコマン選手が孤立する形となり満足の行く攻撃とはなりませんでした。
後半に入ると、ユベントスが徐々にペースを握り始めます。48分にマンジュキッチ選手が上手く抜け出したのですが、ピッチが気になったのかシュートをマルケッティ選手に当ててしまいました。
試合が大きく動いたのは61分にディバラ選手が投入されてからでした。中盤でパスが繋がるようになり、69分にはディバラ選手が起点となり右サイドのストゥラーロ選手からのクロスを中央でマンジュキッチ選手がヘディングで均衡を破ることに成功しました。
73分には右サイドに開いたマンジュキッチ選手からのクロスをポグバ選手が折り返し、ディバラ選手が豪快に叩き込んで勝負を決定づけました。
試合に出場したユベントスの選手/監督への採点は以下のとおりです。
GK: ブッフォン 6.0
バックパスのコースを作るためにスプリントしたことが唯一の見せ場だった。後半のシュートはいずれもがっちりキャッチし、安定感を見せていた。
DF: バルザーリ 5.5
フェリペ・アンデルソンを沈黙させれたことは合格点だが、スピードで振り切られそうになるシーンが多々あったことがマイナス。
DF: ボヌッチ 6.5
中央でラツィオの攻撃を跳ね返し続けた。カンドレーバを2回に渡ってストップしたことがハイライト。
DF: カセレス 6.5
対人守備に強いことを証明し、ウィンガー・キラーとして君臨。
WB: リヒトシュタイナー 6.0
上下動を繰り返す見慣れた光景だった。ストゥラーロに効果的なパスを送ったことも好評価。
MF: ストゥラーロ 6.0
中盤でボールを追いかけ続ける“剛”の姿勢だけでなく、マンジュキッチへのクロスで“柔”のセンスもあることを示した。
MF: マルキージオ 5.5
物足りない。昨シーズンは見ることができた長短を織り交ぜたパスがほとんどなかったことが改善点。
MF: ポグバ 7.0
誰と組んでも良いコンビネーションを見せ、10番にふさわしい活躍を見せていた。ディバラへのアシストなどエリア周辺での存在感は別格。
WB: エヴラ 5.5
攻撃の形になっていなかった中で左サイドから効果的な攻め上がりを見せていた。しかし、後半は試合から消えていたことがマイナス。
FW: コマン 5.0
2トップなのだが、どちらか一方が退場していたかのようにコンビネーションが皆無だった。FW の序列としては4番手以降が確実。
FW: マンジュキッチ 6.5
空中戦、ポストプレー、前線からのチェーシングに加え、ゴールと文句のつけようのない働きぶりだった。
【交代選手】
FW: ディバラ 6.5
61分にコマンとの交代で出場。前線に張ったままのコマンとは異なり、中盤に降りてボールを引き出したり、パスを供給したりと司令塔の役割も果たしていた。開幕戦の先発は当確だろう。
FW: ジョレンテ ー
80分、マンジュキッチに代わって出場。守備を固めていたため、見せ場は訪れず。
MF: ペレイラ ー
ストゥラーロに代わって89分からの出場。ディバラとの相性は良さそうな一端を見せる。
アッレグリ監督 6.0
守備から入る監督であるだけに今日の試合で見せたディフェンスは満足なレベルだった。ここからはテベス、ビダル、ピルロという攻撃時の重要なピースを失ったことによる問題を解決しなければならない。ディバラが『縦関係』の2トップとして効果的だったことが大きな収穫と言えるだろう。