セリエA第30節パルマ対ユベントスでプレーした選手に対する個人的な採点と寸評。採点は10点満点で評価し、合格点は6点とする。
GK: ストラーリ 5.5
得点を決められたシーンでGKにできることは皆無だった。セカンドゴールキーパーとしては十分な活躍であったと評価できるだろう。
DF: リヒトシュタイナー 5
スイスエクスプレスの異名通りの上下動を診ることはできた。だが、この試合では効果的なクロスを供給することができず、大きな武器であるペナルティエリアへの侵入を見ることができなかったことが減点。
DF: オグボンナ 4.5
ボヌッチの代役としては十分な働き。守備だけでは十分合格点だったが、縦パスを入れるといった攻撃部分での貢献が少なかったことと次節出場停止処分を受けたことで、この点数に。
DF: キエッリーニ 5
失点時にスリップをしてしまったことまで普段と変わらないプレーであった。選手としてはこれと言った特徴がなかった土曜日の試合だった。
DF: パドイン 4.5
ユーティリティが完全に裏目に出た試合であった。右サイドでプレーしていたゲザルを止めることができず、崩されるのはこちらのサイドからばかりであった。
MF: マルキージオ 5
センターでプレーするも攻守に貢献することはできず。上手く行かないチームに合わせるようにカードを貰い、次節出場停止にリーチがかかる。
MF: ビダル 5.5
ミランテに防がれはしたが、ヘディングシュートはいいチャレンジであった。マルキージオのミドルを演出したポストプレーもプラス評価。
MF: ストゥラーロ 5
前への推進力、戦う姿勢を持ち合わせていることは存分に証明していた。だが、失点シーンでホセ・マウリを見失ってしまったことはマイナス点である。ポグバの立場を脅かすには展開を冷静に読むことができるようになることが欠かせない。
MF: ペレイラ 5
トップ下だったにもかかわらず、献身的によく動いていた。純粋なトップ下の選手ではないため得点であったり、得点機会の演出をすることはできなかった。
FW: ジョレンテ 4.5
ポストプレーでボールを失うことはなく、自身の役割を遂行していた。センターフォワードとして得点できなかったことはマイナスとなる。どれだけポストプレーが強くても、孤立させてしまえば得点を決められる危険性はほぼゼロである。
FW: コマン 4.5
期待されるだけのポテンシャルを見せることはできていたが、単発であり「怖さ」を見せつけるまでには到らなかった。コンビネーションを上手く使いこなすことができなければ、伸び悩むことは目に見えている。
FW: ペペ 4.5
ストゥラーロの代わりに入ったが、本職の右サイドで存在感を示すことはできなかった。ウィンガーとしてクロスを上げることが封じられ、アッレグリの期待に応えることはなかった。
FW: モラタ 5
得点が期待されたが、大きなインパクトを残すことはできず。
MF: ビターレ
出場時間が少なかったので採点せず。背中でシュートブロックを行ったり、献身的なプレーを行う姿勢を見せることはできていた。トップチームの面々からの信頼を勝ち取ることが第一となる。
アッレグリ監督 4
典型的なターンオーバーの失敗をやってしまった。パドインを左サイドで起用していたが、この試合に関しては冬までパルマに在籍していたデチェーリエを起用すべきであった。前線の選手にしても、テベスが出場している時と同じ感覚でプレーすることに終始していた。テベス不在時にどの選手がどういった役割をするのかということを明確にしていかなったツケを払うことになったということである。