2024年夏の移籍市場でユベントスからボーンマスに完全移籍をしたハイセン選手の父・ドニー氏が『トゥット・スポルト』の独占インタビューに応じていましたので、その一部を紹介いたします。

ドニー・ハイセン氏
「本当にショックを受けました。信じられなかったです。酷く傷つきましたし、青天の霹靂でした。チームから除外された理由を理解できなかったからです。
ディーンはトリノでの生活を楽しみ、イタリア語を流暢に話し、誰からも認められていました。スタッフからチームメイト、用具係や倉庫係からも好かれていたのです。
ジュントリは断固としていましたし、モッタはプロジェクトの一員ではないのでトップチームの練習には参加させらないので去らなければならないとの厳しい態度を採りました。
ジュントリとモッタは私の親しい友人ではありません。
ディーンとケナン(・ユルディズ)はユースチームですぐに意気投合していましたし、今でも毎日電話をする仲です。グループチャットも作っていますし、サッスオーロでプレーするムハレモヴィッチもメンバーに入っています。
10月23日のチャンピオンズリーグで対戦するのでからかい合っていますよ」
ジュントリ FD がハイセン選手をトップチームから追放した理由は「不穏分子と見なした」からでしょう。
2024年1月の移籍市場でハイセン選手は『クラブ間で合意していたフロジノーネへの期限付き移籍』を翻意し、モウリーニョ監督からのラブコールに応じる形で『ローマへの期限付き移籍』を決断したからです。
ハイセン選手を『トレードの駒』として使うことが難しくなったジュントリ FD が『ハイセン選手の現金化』に踏み切るのは(後々に振り返ってみれば)想定内でしょう。
ただ、ハイセン選手が有していたポテンシャルが「特大」だったことが示されてしまったため、放出を行ったジュントリ FD とチアゴ・モッタ監督は再起不能のダメージを被ってしまったのです。
“ユベントスを離れた選手” の方が “同時期にユベントスが獲得した選手” よりも躍動して成績良好だったのですから、ユベントスで採用されている評価基準に問題があるとの認識で改善しなければならないでしょう。
ハイセン選手とユルディズ選手は 2025 FIFA クラブW杯でも対戦していますが、チャンピオンズリーグという真剣勝負の場では違った形になるでしょう。どのような状態で対峙することになるのかにも注目です。