韓国・ソウルで行われたプレシーズン・マッチのKリーグ選抜対ユベントス戦は前半を 2-1 の1点ビハインドで折り返したものの、後半にユベントスが追い付き、試合は 3-3 の引き分けに終わりました。
試合に先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
Team K-League [4-3-3] |
Juventus [4-3-3] |
|
---|---|---|
GK | 21: チョ・ヒョヌ | 1: シュチェスニー |
DF | 22: ホン・チョル 4: バレンティノス 6: ユン・ヨンソン 2: イ・ヨン |
20: カンセロ 4: デ・リフト 24: ルガーニ 37: ベルアット |
MF | 5: オスマル 8: ユン・ビッカラム 14: キム・ボギョン |
23: エムレ・ジャン 5: ピアニッチ 41: ムラトーレ |
FW | 11: セシーニャ 20: イ・ドングク (C) 7: エデル |
33: ベルナルデスキ 21: イグアイン 17: マンジュキッチ (C) |
Kリーグ選抜を率いる全北現代のジョゼ・モライス監督は 4-3-3 を選択。GK に韓国代表のチョ・ヒョヌ選手、CF にイ・ドングク選手という “スター選手” を起用して試合を迎えます。
対するユベントスのサッリ監督も 4-3-3 を選択。インテル戦で足首を痛めたデ・シリオ選手に代わってベルアット選手、マテュイディ選手に代わってムラトーレ選手が先発に名を連ねる布陣で試合に臨みます。
予定時刻から50分遅れで始まった試合はKリーグ選抜が良い入りを見せる。7分にセンターライン付近でイグアインからボール奪取に成功したオスマルがドリブルで持ち上がり、30m 超のロングシュートをゴール左上に突き刺して先制する。
対するユベントスは9分に縦パスをマンジュキッチが落とし、これをイグアインが右に展開。走り込んだムラトーレが右足で蹴り込み、ユベントスが同点に追い付く。
ユベントスはピアニッチとイグアインが決定機で枠内シュートを放つが、いずれも韓国代表の正 GK チョ・ヒョヌに防がれ、追加点とはならず。
押し気味に試合を進めたユベントスだったが、45分にベルアットの開けたスペースからの押し返しをセシーニャに決められ、勝ち越しを許してしまう。
前半を 2-1 と1点のビハインドで終えたユベントスは50分にシュートブロックのこぼれ球をタガートが決め、Kリーグ選抜が3点目を手にするとともに、リードを2点に広げる。
中1日で試合を迎えたユベントスは技術的なミスも散見され、Kリーグ選抜のカウンターに手を焼き続ける。
それでも78分に右サイドに開いたベルナルデスキからのクロスを途中出場のマテュイディが背中で合わせる形でゴールを決め、1点差に詰め寄る。すると、81分にはマンジュキッチからのパスを受けたM・ペレイラが相手 DF のスライディングを交わし、相手 GK の動きを見極めて冷静に流し込み、ユベントスが同点に追い付く。
結局、試合はこのまま 3-3 で終了。ユベントスは今夏のアジア・ツアーを1勝1分1敗で終えた。
【寸評】
中1日での試合のため、トップチーム登録の選手たちにとっては評価を高める機会にはなりませんでした。一方で、「Bチームに所属するムラトーレ選手とM・ペレイラ選手が期待感を抱かせる内容を見せたことが収穫」と言えるでしょう。
MF と FW で “トップチーム入りを狙えるBチームの選手” がいることが確認できたのですから、「余剰人員の放出」を進めても問題はないはずです。
21日(日)からの6日間で3試合ですから、試合を追うごとにコンディションが低下することは止むを得ないことです。それを踏まえて、サッリ監督のやりたいポゼッション・サッカーに合致する選手を見極めることが求められます。
次のプレシーズン・マッチであるアトレティコ戦までは少しの時間があります。サッリ監督がチームをどのように成熟させるのかに注目です。