チャンピオンズリーグ決勝を控えるということもあり、それほど活発な移籍情報が流れた訳ではないのですが、2015年6月第1週に報じられたユベントス関係の移籍話は次のようなものがありました。
1.来期のセカンド GK は誰に?
ブッフォン選手の立場が揺らぎそうにないのは誰の目にも明らかなのですが、第2GKとなると話は別物です。現状ではストラーリ選手が1年の契約延長に応じるパターンとフィオレンティーナからネト選手が来るパターンの2択になっています。
どうなるかは『ネト選手が第2GKとしての立場を受け入れるか』という点にかかっています。25歳と若く、これから10年はトップレベルで活躍が見込めるだけに本人がどういった決断をするかが鍵です。ストラーリ選手は「第3GKの立場は受け入れられない」と明言しているだけに、ネト選手加入となれば出場機会を求めて移籍することになると思われます。
ストラーリ選手の移籍先候補としてはフィオレンティーナやサッスオーロがささやかれています。
2.オスカル or デ・ブライネ
冬の移籍市場からユベントスが『トップ下』を本職とする選手を求めていたことは事実です。その候補としてチェルシーのオスカル選手やヴォルフスブルグのデ・ブライネ選手の獲得が噂されています。
イギリスのタブロイド紙はユーヴェのオファーを「厚かましい」などと書いていますが、ユベントス側からすれば彼らがネタとして扱っているポグバ選手へのオファー内容の方がよっぽど厚かましい内容となっています。
デ・ブライネ選手は選手本人がユベントスへの移籍を口にしていると報じられることもありましたが、クラブが移籍自体を否定し、来シーズン終了後にバイエルンが狙っていると言われています。ヴォルフスブルグの狙いとしてはデ・ブライネ選手と契約更新し、仮に移籍となった場合は移籍金を残してもらうという思惑があるのでしょう。
3.ヴィツェルは移籍に前向き
ゼニトに所属するアクセル・ヴィツェル選手が移籍に対して乗り気になっているようなコメントを残しています。
「何も勝ち取ることなく、ゼニトを離れたいとは思わないといつも言ってきました。次の私の目標はヨーロッパトップレベルのリーグやクラブでプレーすることです。ユベントスはトップクラブであり、ジダンやネドベドがプレーしていた頃のレベルに戻るための本格的なプロジェクトも有しています」
確かにポグバ、ピルロ、ビダルと最大で中盤の3選手が移籍する可能性がある以上、その代わりとなる選手のリストアップは必須です。ヴィツェル選手の獲得が現実になるにはゼニトが定める放出要件次第となるでしょう。マネーゲームが本格化すると、選手の移籍先はプレミアのチームになると思われます。
4.ピルロが MLS へ?
「ユベントスでチャンピオンズリーグを勝ち取ったら、国外リーグでプレーしたい」という希望を口にしていたピルロ選手ですが、6月6日のバルセロナ戦がラストゲームになると報じられています。
これまではシャビ選手と同じくカタール行きが噂されてきましたが、MLS の NYC FC と合意済ではないかと言われています。ダビド・ビジャ選手やランパード選手が所属しているチームですし、資金力を有するクラブなので可能性としてはゼロではないでしょう。
ユベントス移籍が内定済と報じられているサミ・ケディラ選手は中盤の底で起用される見込みであるため、実質的な後継者としてチームに合流すると見られています。来シーズンはマルキージオ選手とケディラ選手のどちらが中盤の底でタクトを振るった方がチームとして“しっくり来るか”を見極めることが課題の1つとなると思われます。