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【採点】 2024/25 セリエA第22節 ナポリ対ユベントス

 2024/25 セリエA第22節が行われ、アウェイでナポリと対戦したユベントスはコロ・ムアニ選手のゴールで先制するも 1-2 で逆転敗けを喫しました。

 先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

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表1:先発メンバー(2024/25 セリエA第22節 ナポリ戦)
  SSC Napoli
[4-3-3]
Juventus FC
[4-1-4-1]
GK 1: メレト 29: ディ・グレゴリオ
DF 22: ディ・ロレンツォ (C)
13: ラフマニ
5: ジェズス
37: スピナッツォーラ
16: マッケニー
4: ガッティ
15: カルル
27: カンビアーゾ
MF 99: アンギサ
68: ロボツカ
8: マクトミネイ
5: ロカテッリ (C)
10: ユルディズ
8: コープマイネルス
19: テュラム
11: N・ゴンサレス
FW 21: ポリターノ
11: ルカク
7: ネレス
20: コロ・ムアニ

 ナポリのコンテ監督は 4-3-3 を選択。試合前日にオリベラ選手の負傷離脱に見舞われてスピナッツォーラ選手の起用を余儀なくされたことを除けば、事前の予想どおりの並びとスタメンで試合を迎えます。

 対するユベントスのチアゴ・モッタ監督は 4-1-4-1 を選択。こちらは新加入のコロ・ムアニ選手を先発で起用し、ユルディズ選手とN・ゴンサレス選手が両翼を担当する布陣で試合に臨みます。

 

 最初に決定機を得たのはユベントス。6分に出足の良いプレスでナポリの組み立てを引っ掛けてテュラムがスルーパス。これをコロ・ムアニがまたいでユルディズが切り返して左足シュートを放つも、GK メレトが何とか手に当ててゴールを死守する。

 対するナポリは20分にスピナッツォーラが左サイドを突破し、逆サイドにまで展開。ディ・ロレンツォのクロスを最後はポリターノが狙うもシュートは枠の左へと逸れる。

 ナポリは41分に左 CK をショートコーナーからネレスがクロスを入れるもアンギサのヘディングシュートは枠を捉えず。

 スコアが動いたのは43分。ユベントスは右サイドに回ったカンビアーゾの折り返しを回収したユルディズが再びクロス。アンギサとコープマイネルスが競り合ったことで生じた浮き球をコロ・ムアニが右足ボレーで合わせてユベントスが先制に成功する。

 アウェイのユベントスが1点リードで前半を折り返すことになった中、ハーフタイムでの修正策が機能したのはナポリ。

 50分にアンギサが入れたクロスが流れて来たところを回収したスピナッツォーラが折り返すとルカクがヘディングシュート。だが、GK ディ・グレゴリオが左手を必死に伸ばしてゴールライン上でストップ。

 難を逃れたかに見えたユベントスだったが、57分にルカクのポストプレーから右に抜け出したポリターノがクロス。これにアンギサが高い打点のヘディングシュートで応えて 1-1 の同点に追い付く。

 攻勢に転じることができないユベントスは68分にロカテッリがルカクのスルーパスに合わせてエリア内に侵入したマクトミネイを倒して PK を献上。これをルカクにゴール正面やや左に蹴り込まれて 2-1 と逆転されてしまう。

 少なくとも1点が必要となったユベントスは交代策による打開を図るも攻撃は機能不全のまま。対するナポリはロングカウンターで3点目の機会を伺うも追加点を奪えずに試合終了のホイッスル。

 試合は 2-1 で終了し、ユベントスは今季セリエAでの初黒星を喫することとなった。

 

 なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。

GK: ディ・グレゴリオ 6.0
 ルカクのヘディングシュートを止めたのはビッグセーブだったが、試合展開には何の影響もなかった。ナポリが前半と同じ攻め方で逆転に成功した事実は重い。

DF: マッケニー 5.0
 ネレスとは渡り合えていただけにスピナッツォーラを制限する術がなかったのは悔やまれる。苦しい状況下でもプレーを強いられて続けていた。

DF: ガッティ 5.5
 激しいチェックでルカクを監視していたが、クロスは “物理的に届かない背後のスペース” を勝負のポイントとして狙われるなど『人基準』が強すぎることが裏目になった。

DF: カルル 5.5
 出場していたことを忘れてしまうほど存在感はなかった。スペースのカバーリングに奔走していたのだろう。

DF: カンビアーゾ 5.5
 対人守備時の寄せが甘いことをポリターノに利用され、周囲のスペースをクロスの供給ポイントとして確保されてしまう。途中交代はパフォーマンス的に止むを得ない。

DMF: ロカテッリ 4.5
 スーペルコッパ準決勝ミラン戦と同様に痛恨の PK 献上。“主将の腕章を巻いている選手” のペナルティーエリア内での軽率なプレーによる代償は大きい。

OMF: ユルディズ 5.5
 6分の決定機は切り返しまでは完璧だったが、GK メレトの一か八かのギャンブルセーブに阻まれてしまう。その後も的確な状況判断をしていただけに立ち上がりに先制パンチをお見舞いできなかったことは悔やまれる。

OMF: コープマイネルス 5.0
 影のようにマクトミネイを追い続けた90分だった。攻守どちらかで優位性を提供する訳でもなく、攻撃では渋滞の原因を作っているだけだった。

OMF: テュラム 5.5
 マッチアップしたアンギサに様々な面での格の違いを見せ付けられる。23歳なのだから、課題は1つずつ克服すれば良い。

OMF: ニコラス・ゴンサレス 5.0
 ロングスプリントや跳躍力など目を見張るプレーはあったが、ナポリの守備陣にとって脅威的ではなかった。

FW: コロ・ムアニ 6.0
 初出場初得点の結果は高く評価されるだろう。ボールを収めることは可能だが空中戦では競り勝てず、持ち出しの大きいドリブルでボールロストなどの粗が露呈していたことが今後の懸念点だ。

 

【交代選手など】

DF: サヴォナ 5.5
 65分にカンビアーゾとの交代で出場。右 SB としてプレーするも、スピナッツォーラの進撃を弱めることはできなかった。

OMF: バングーラ 6.0
 ユルディズに代わって65分から出場する。左サイドを主戦場に仕掛けを図り、ナポリ守備陣から強烈なタックルをお見舞いされるなど要警戒選手として認識されていた。

DMF: ドウグラス・ルイス 5.5
 74分にロカテッリとの交代で出場する。1点ビハインドの局面でチーム全体の押し上げが期待されたが、状況を変えるプレーや姿勢を示すことはできなかった。

OMF: コンセイソン 5.5
 N・ゴンサレスとの交代で74分から出場。モチベーションは高かったが空回りだった。イエローカードが出されなかったことが収穫点。

FW: ヴラホヴィッチ ー
 コロ・ムアニとの交代で82分から出場機会を得る。チャンスを作れないチームがストライカーを苦し紛れに投入しただけでインパクトを残すチャンスは訪れなかった。

 

チアゴ・モッタ監督 5.5
 ハーフタイムでチームは謎のブラックアウトを起こし、後半はプレーすることを止めたようだ。1点リードで迎えた後半45分のゲームプランは存在したのだろうか。チームを鼓舞する “闘将” がピッチ内に見当たらないことも痛手と言わざるを得ない。

キッフィ主審 5.5
 テュラムとコンセイソンにイエローカードを提示しないユベントス寄りの判定基準だったが、さすがにロカテッリのファールまで見逃すことはできず。判定の酷さは試合結果で覆い隠されることになるだろう。