アルメニアで行われている『2019 U-19 欧州選手権』に参加しているイタリア代表ですが、決勝ラウンドのグループAで3位となり敗退しました。ただ、ニコルッシ選手の招集に応じたことは「誤り」だったと言えるかもしれません。
U-19 イタリア代表は2019年の欧州選手権・決勝ラウンドでポルトガル、アルメニア、スペインの3カ国と同居するグループAに入り、1勝2敗でグループの上位2チームには入れずに大会から去ることになりました。
この大会に臨むイタリア代表にはユベントスから5選手が招集されていたのですが、選手起用に大きな差が生じています。
選手名 | 試 | 時間 | 備考 |
---|---|---|---|
DF: ゴッツィ・イウェル | 3 (3) | 270' | |
MF: ポルタノーバ | 3 (3) | 260' | 2G1A |
MF: ファジョーリ | 3 (3) | 238' | |
MF: ニコルッシ | 1 | 23' | |
FW: ペトレッリ | 3 (2) | 145' |
アルメニアで行われる決勝ラウンドへの出場権を賭けた『エリート・ラウンド』で主力として起用されていた4選手は「十分な出場時間」を手にしています。この4選手が招集に応じたのはユベントスとして「正しい判断」です。
しかし、ニコルッシ選手の場合は「間違いだった」と言わざるを得ないでしょう。
なぜなら、ニコルッシ選手は今年3月に行われた『エリート・ラウンド』では「招集外」であり、決勝ラウンドに向けた事前合宿のメンバーに招集されたことが「サプライズ」だったからです。
グループリーグの3試合で「先発2試合」または「途中出場の累積で90分」の起用があれば、招集に応じた意味はあったと言えるでしょう。
ですが、残念なことに5人の交代選手を使える大会でニコルッシ選手が記録した出場時間は23分でした。事前の懸念事項が現実にものになってしまったと言わざるを得ないでしょう。
これなら、ニコルッシ選手をアジア・ツアーに帯同させた方がプラスになっていたと思われます。サッリボールの原則はBチームにも浸透させるべきですし、中心選手になるであろうニコルッシ選手に “英才教育” を施すことによるメリットの方が大きかったと考えられるからです。
とは言え、今回 U-19 イタリア代表に招集された5選手はBチームやプリマベーラで存在感を発揮することが期待される逸材ばかりです。彼らが 2019/20 シーズンに今大会での経験を活かして飛躍することができるのかに注目です。