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ユベントス、鬼門のエンニオ・タルディーニでパルマに屈する

 パルマの本拠地エンニオ・タルディーニでの戦績が6勝10分6敗と完全な五分の状態で乗り込んだユベントスだったが、ホセ・マウリ選手に決められた1点に屈する形で 1-0 で敗戦となった

エンニオ・タルディーニでのユーヴェファン

 火曜日にチャンピオンズリーグモナコ戦を控えるアッレグリ監督はターンオーバーを選択。中盤の4人を除いては出場機会を十分に得られていない選手たちがスターティングメンバーに名を連ねたアッレグリが選択したシステムは 4-3-1-2

GK: 30 ストラーリ
DF: 26 リヒトシュタイナー、5 オグボンナ、3 キエッリーニ、20 パドイン
MF: 23 ビダル、8 マルキージオ、27 ストゥラーロ、OMF: 37 ペレイラ
FW: 14 ジョレンテ、11 コマン

 ガゼッタ紙が予想した通りの並びで試合はスタート。攻撃の中心を担うテベスがいないことで攻撃がスムーズに進まない。しかし、前半10分すぎからは自力で勝るユベントスパルマを自陣内に釘付けにする。

 20分にペレイラが左サイドから放ったシュートはGKミランテが弾き出し、32分のビダルのヘディングはミランテが左足でセーブ。42分にはサイドに流れることが多くチャンスに絡めていなかったコマンが中央やや左からDFを振り切りシュートを放つも、ミランテによって三度セーブされる。前半は個の力でユベントスパルマゴールに迫るも決め切れないという状態で終了した。

 メンバー変更がなく始まった後半60分にパルマが先制に成功する。パドインからのパスをカットしたゲザルがショートカウンターキエッリーニが対応に当たるもペナルティエリアの前でスリップし、もう1人のCBオグボンナが加勢に入る。

 両センターバックが釣り出された空間をマルキージオビダルペレイラ、パドインが埋めるために戻ったが、彼らが本来マークしなければならないホセ・マウリがフリーの状態。ゲザルからのマイナスのクロスをマウリは左足でストラーリの届かない左上に突き刺し、パルマが先制に成功する。

 

 1点ビハインドとなり、アッレグリペレイラに代えてモラタを投入し、コマンをトップ下へとスライド。だが、後半チャンスらしいチャンスを作れていなかったユベントスの攻撃のギアは上がらない。引いてブロックを作る相手を釣り出すための動きを作ることができず、時間だけが経過して行く。67分にはストゥラーロに代えて、ペペを投入。システムを 4-4-2 に変更し、ジョレンテの高さで勝負することを選択したようだ。

 だが、サイドを担当するコマン、ペペの2人はどちらもサイドバックの裏のスペースを利用することで躍動する選手である。DFの前でボールを受けて突破できる力は持ち合わせていなかった。攻撃は面白いようにパルマの守備陣に分断され、シュートまで持ち込めない。80分にはコマンに代えて、プリマベーラ所属のマッティア・ビターレ(17歳)を投入する。

 しかし、17歳のセリエA初出場選手に救世主としての役割を行わせるのは酷である。トップチームの選手たちからの信頼は十分でなく、パスが回って来ることは少なく、ピッチでは10名で捨て身の攻撃を模索しているかのような状況で試合は 1-0 のままで終了した。

 収穫としては新たな怪我人が出なかったこととプリマベーラからビターレが初出場したことぐらいだろう。そのぐらいしかプラスだと言えることが少ない完全な負け試合であった。モナコ戦ではこの試合の二の舞とならないように切り替えることが不可欠だと言えるだろう。