2025/26 UEFA チャンピオンズリーグのリーグフェーズ第2節が行われ、アウェイでビジャレアルと対戦したユベントスは逆転に成功するも土壇場でヴェイガ選手に同点弾を許して 2-2 で引き分けました。

先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

| Villarreal CF [4-4-2] |
Juventus FC [3-4-2-1] |
|
|---|---|---|
| GK | 25: テネス | 1: ペリン |
| DF | 15: モウリーニョ 4: ラファ・マリン 12: レナト・ヴェイガ 24: ペドラサ |
15: カルル 4: ガッティ 6: ケリー |
| MF | 17: ブキャン 10: ダニ・パレホ (C) 18: ゲイェ 14: サンティ・コメサーニャ |
27: カンビアーゾ 5: ロカテッリ (C) 22: マッケニー 32: カバル |
| FW | 19: ニコラ・ペペ 9: ミカウタゼ |
8: コープマイネルス 10: ユルディズ |
| 30: デイヴィッド |
ビジャレアルのマルセリーノ監督は 4-4-2 を選択。ニコラ・ペペ選手とミカウタゼ選手の2トップが攻撃を牽引する予想された布陣で試合を迎えます。
対するユベントスのトゥドール監督は 3-4-2-1 を選択。こちらも GK にペリン選手を起用するなどスタメンが予想された選手が名を連ねてアウェイ戦に臨みます。
試合は14分に前線にロングフィードを供給した際に右太もも裏を痛めたカバルがJ・マリオとの途中交代を強いられれるアクシデント。ユベントスは立ち上がりに躓いてしまう。
スコアが動いたのは直後の18分。ビジャレアルはダニ・パレホからの縦パスに反応したミカウタゼがニコラ・ペペからのリターンパスを流し込んで先制に成功する。
ビジャレアルは22分に縦パスを引っかけてカウンターからペドラサが狙うも GK ペリンの反応と右ポストに嫌われて追加点とはならず。この流れでユベントスはカウンター返しを発動させるも、マッケニーのヘディングシュートは GK テネスの好守に阻まれてしまう。
ユベントスの圧力に耐える時間が続いていたビジャレアルは43分にコープマイネルスの横パスがずれたところからカウンターを発動。だが、シュートは GK ペリンに阻まれ追加点とはならず。
それでも、前半は 1-0 とビジャレアルが1点リードで折り返す。
ハーフタイムでの修正策が機能したのは1点を追うユベントス。47分に途中出場のコンセイソンが GK と DF の間に入れたクロスにデイヴィッドが合わせるもシュートは枠の左に逸れる。
攻めるユベントスは直後の49分にロングスローをケリーがフリックすると、ガッティがオーバーヘッド。このシュートが決まって 1-1 の同点に追い付く。
これで息を吹き返したユベントスは56分にコンセイソンがビルドアップの横パスをインターセプトすることに成功。そのままショートカウンターを1人で完結させて 1-2 と逆転に成功する。
ユベントスは72分にデイヴィッドが3点目のチャンスを手にするも、前半のビジャレアルと同様にリードを2点に広げられず。すると、土壇場の90分にアコマシュの入れた右 CK からヴェイガにヘディングシュートを決められて 2-2 の同点に追い付かれてしまう。
その後のアディショナルタイムではスコアは動かずに試合は終了。2-2 の痛み分けに終わった。
なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: ペリン 6.0
1点ビハインドで前半を折り返すことになる立て続けの好セーブでチームに貢献。2失点を許したが、GK の責任とされるのは酷すぎる。
DF: カルル 6.0
試合への入りに苦労したが、パフォーマンスを徐々に復調させて何とか帳尻を合わせていた。ただ、DF ラインとしての機能面では引き続き課題を抱えていることは否めない。
DF: ガッティ 6.5
ミカウタゼの動きを制限できずに先制点を許すも、完全個人技の同点弾で帳消しにする。最後に同点弾を許したことも地味に痛かった。
DF: ケリー 5.5
最終ラインの連動性が乏しいため、二コラ・ペペとのデュエルで後手に回り続けて苦戦。背後にいたヴェイガに同点弾を許してこともマイナス評価になってしまった。
WB: カンビアーゾ 5.5
カバルの負傷で15分過ぎから左 WB に回り、ケリーとまとめて二コラ・ペペに翻弄されてしまった。堅牢な守備が構築できる見込みが乏しい現状は苦しさを増すばかりだ。
DMF: ロカテッリ 6.0
カバーリングを怠った局面で失点を免れた “幸運” を手柄としてプラス評価されるのはおかしい。直接的なミスをしなかったため、相対的にマイナス分が少なかったに過ぎない。
DMF: マッケニー 6.0
ボランチとして奮闘し、攻撃参加時には的確な状況判断で決定機を演出していた。相手に釣り出されるミスはあったが、勝負に挑む姿勢は支持されるべきだ。
WB: カバル ー
ビジャレアルの攻勢を浴びていた前半15分すぎに負傷で途中交代。おそらくは長期離脱だろう。
OMF: コープマイネルス 5.0
チアゴ・モッタ監督時代を彷彿とさせる出来だった。ロカテッリと同様に “第2レジスタを担えるインサイドハーフ” が適役と思われるが、本人も乗り気でない役割に固執し続けることは理解できそうにない。
OMF: ユルディズ 5.5
局面の状況判断が芳しくなかったが、シーズン開幕からフル稼働でパンク寸前と言えることも事実だ。どのタイミングで休養を与えるかは極めて重要だろう。
FW: デイヴィッド 5.0
決定力を示せないようでは CF としての立場は苦しくなる。後半に訪れた2度の決定機で枠内シュートを記録できなかったことは大きなマイナスだ。
【交代選手など】
WB: ジョアン・マリオ 6.0
15分に負傷したカバルとの交代で出場。右 WB としてスピードとテクニックを活かしてチームに貢献していた。
OMF: コンセイソン 7.0
コープマイネルスに代わって46分から出場。挨拶代わりに右サイドを突破して決定機を創出し、ボール奪取からのショートカウンターで逆転弾を決めて結果でアピールした。
DF: ルガーニ ー
79分にカンビアーゾとの交代で出場機会を得る。
OMF: アジッチ ー
ユルディズに代わって79分から出場。
FW: ヴラホヴィッチ ー
86分にデイヴィッドとの交代で投入される。
トゥドール監督 6.0
苦手のアウェイ戦で負傷離脱者に見舞われ、先制を許す苦しい展開から逆転に成功した手腕は高く評価されるべきだろう。ただ、最後の最後に “恩返し弾” を浴びて逃げ切りに失敗してしまったことは悔やまれる。守備面の課題克服に手間取ると勝点を取りこぼし続けることになるだろう。
コヴァチ主審 6.0
結果が微妙な判定に左右されることもなく、試合をスムーズに裁いていた。審判団のジャッジが話題になることはないだろう。