リヨンをホームに迎えたチャンピオンズリーグ第4節はイグアイン選手のPKで先制するも、試合終盤にFKから追いつかれ、1-1 で終了しました。
両チームの先発選手およびフォーメーションは以下のとおりです。
Juventus [4-3-1-2] |
Olympique Lyonnais [4-2-3-1] |
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GK | 1: ブッフォン | 1: ロペス |
DF | 23: ダニ・アウベス 19: ボヌッチ 15: バルザーリ 33: エヴラ |
20: ラファエル 4: マンマナ 5: ディアカビ 15: モレル |
MF | 6: ケディラ 8: マルキージオ 27: ストゥラーロ 5: ピアニッチ |
21: ゴナロン 8: トリッソ 11: ゲザル 18: フェキル 31: リブス |
FW | 9: イグアイン 17: マンジュキッチ |
10: ラカゼット |
ユベントスはアッレグリ監督が好む 4-3-1-2 を今シーズンの公式戦で初使用。マルキージオ選手がアンカーに入り、トップ下はピアニッチ選手が務める形で試合を迎えます。
対するリヨンは前節リーグ戦と同じ 4-2-3-1 を採用。ラカゼット選手とフェキル選手が縦の関係となって攻撃を牽引し、守備時にはブロックを構築しやすい布陣で望みます。
最初にチャンスを迎えたのはリヨン。左サイドから崩し、ラカゼットのラストパスを受けたリブスがシュートを放つもブッフォンがセーブ。対するユベントスは11分にロングパスを上手く処理したマンジュキッチがエリア外からシュートを放ち、攻撃の形を見せる。
すると、13分にエリア内に侵入したストゥラーロがディアカビに後ろから倒され、PKを獲得。これをイグアインがゴール左隅に決め、幸先良くユベントスが先制する。
勢いに乗ったユベントスだったが、追加点を奪うことができない。25分にストゥラーロの落としからマルキージオが強烈なシュートを放ったが、これは枠に嫌われてしまう。39分にはマンジュキッチのプレスからボール奪取し、フリーのイグアインにボールが渡ったが、シュートはクロスバーを越えてしまう。
それでも、前半はユベントスが1点のリードを保った良い試合内容で終える。
後半開始時にも、ユベントスに追加点のチャンスが訪れる。52分、ボヌッチからのロングフィードをピアニッチが最前線でマンジュキッチに落とす。しかし、シュートは相手のスライディングブロックもあってか、ジャストミートできない。
すると、流れは徐々にリヨンへ。ユベントスは68分に2枚替えを行い、3バックに変更。1-0 で試合を終える狙いを鮮明にする。
しかし、85分にFKからのセットプレーで守備ラインの背後から上手く走り込んだトリッソが頭で決め、リヨンが同点に追いつく。勝点3が欲しい両チームはここからさらに攻撃的な姿勢を強めたが、試合は 1-1 で終了。勝点1を分け合う結果となった。
出場したユベントスの選手・監督などへの採点は以下のとおりです。
GK: ブッフォン 6.5
セーブ可能なシュートはすべてブロック。安定感もあり、問題となるプレーは1つもなく 失点は防ぎようのないものだった。
DF: ダニ・アウベス 6.0
攻め上がった裏のスペースを狙われることもあったが、戦っていたことは顔が証明している。欲を言えば、WBでプレーする際の上下動がもう少し欲しかった。
DF: ボヌッチ 6.5
前線への正確なフィードに加え、ラカゼットやリブスの動きに制約をかけ、守備を安定させ続けた。
DF: バルザーリ 6.0
壁としてリヨン攻撃陣の前に立ちふさがったが、試合終盤にはらしくないミスも。ただ、流れの中ではほとんどチャンスを与えなかった守備力は評価されるべきである。
DF: エヴラ 6.0
逆サイドのダニ・アウベスの動きを念頭に攻め上がりのタイミングを見計らい、効果的にプレーに関与した。試合終盤はCBとしてもプレー。有益な選手であることを改めて証明した。
MF: ケディラ 6.0
攻守両面でチームを安定させるために奮闘した。相手を引きつけるなど、相手の守備陣形を崩す働きがこれからの大一番で期待されることになるだろう。
MF: マルキージオ 5.5
ボールを動かすというレジスタの役割は十分合格点だった。しかし、DF前のフィルターとしては機能できず、フィジカルや判断力がまだトップコンディションではないことが明らかになった試合でもあった。
MF: ストゥラーロ 6.5
裏への抜け出しでPKを奪取し、フィジカル自慢が多いリヨンの選手を相手にプレスで圧倒するパフォーマンスを見せた。最後までパフォーマンスが落ちなかった唯一の選手と言えるだろう。
MF: ピアニッチ 5.0
トップ下に入ったが、効果的にボールを引き出すことはできず。52分のボヌッチからのボールを落としたプレーが輝いた唯一のシーンであることは寂しすぎる。
FW: イグアイン 6.0
先制点となるPKを決めたことは評価される。しかし、他の得点機会を決めれなかったことは明らかにマイナスである。
FW: マンジュキッチ 6.0
イグアインと同様に決定機が訪れていただけに、決定力を見せつけて欲しかったところだ。しかし、自らのプレスで決定的なシーンを作るなど、プレー内容そのものはイグアインより良いものだったことは事実だ。
【交代選手など】
DF: ベナティア 6.0
68分にボヌッチとの交代で出場する。3バックの右としてプレーし、相手の素早い攻撃に対処したが、失点シーンではバルザーリとの間に複数のリヨン選手に入られたことは反省材料だ。
WB: アレックス・サンドロ 6.5
ベナティアと同じタイミングでピアニッチに代わって出場機会を得る。左サイドを単独で突破し、イグアインのシュート機会を演出するなど持ち味を発揮した。
MF: クアドラード ー
83分にイグアインと交代し、出場するも、輝きを見せることはできず。
アッレグリ監督 6.0
代名詞となっている 4-3-1-2 で選手を送り出したが、トップ下のピアニッチがバイタルエリアで仕事をすることはなかったことは3センターが機能していただけに悔やまれる。試合終盤に 5-4-1 でリードを守り切るという采配は間違いではなく、それを選手に徹底させられていたかが問われるぐらいだろう。
カイペルス主審 6.0
PKは明らかなプッシングであり、正しいジャッジだった。ただ、接触プレーでの基準が定り切っていない時間が長く、選手がナーバスになったことも理解できる。