6月6日にベルリンで行われる 2014/15 シーズンの UEFA チャンピオンズ・リーグ決勝を戦う22名のユベントスの選手が発表されました。
選手名 | |
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GK | ブッフォン、ストラーリ、ルビーニョ |
DF | オグボンナ、バルザーリ、デ・チェーリエ、ボヌッチ、リヒトシュタイナー、エヴラ |
MF | ポグバ、ペペ、マルキージオ、コマン、パドイン、ピルロ、ビダル、ストゥラーロ、ペレイラ |
FW | モラタ、テベス、ジョレンテ、マトリ |
バルザーリ選手はメンバー入りしましたが、負傷が発表されたキエッリーニ選手は招集外となりました。巷で少し話題になっているのが、こちらのツィート。
71.1% - Juventus have won 71.1% of their seasonal games with Giorgio Chiellini (all comps), only 45.5% without him. Injured.
— OptaPaolo (@OptaPaolo) 2015, 6月 4
『今シーズン、キエッリーニ選手が出場した(すべてのコンペティションでの)試合のユベントスの勝率は 71.1% だが、彼が欠場した試合ではそれが 45.5 % となっている』
確かにこれはショッキングなデータです。では実際に 2014/15 シーズンでキエッリーニ選手がどのコンペティションのどの試合を欠場したのかを確認することにしましょう。
大会名 | 日時 | 試合結果 |
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Serie A: 1. Round | 2014/08/30 | Chievo - Juve [0 - 1] |
Serie A: 2. Round | 2014/09/13 | Juve - Udinese [2 - 0] |
Serie A: 15. Round | 2014/12/14 | Juve - Sampdoria [1 - 1] |
Serie A: 23. Round | 2015/02/15 | Cesena - Juve [2 - 2] |
Coppa Italia: Semi-Final 1st Leg |
2015/03/05 | Juve - Fiorentina [1 - 2] |
Serie A: 29. Round | 2015/04/04 | Juve - Empoli [2 - 0] |
Serie A: 32. Round | 2015/04/26 | Torino - Juve [2 - 1] |
Serie A: 35. Round | 2015/05/09 | Juve - Cagliari [1 - 1] |
Serie A: 36. Round | 2015/05/16 | Inter - Juve [1 - 2] |
Serie A: 37. Round | 2015/05/23 | Juve - Napoli [3 - 1] |
Serie A: 38. Round | 2015/05/30 | Velona - Juve [2 - 2] |
チャンピオンズリーグは今シーズンの全試合に出場しており、キエッリーニ選手が欠場したのはセリエAで10試合、カップ戦のコッパ・イタリアが1試合の計11試合です。
チームの成績は5勝4分2敗(18得点12失点)という記録が残っています。確かに11試合で5勝なので、勝率に換算すると四捨五入で 45.5% という数値は正しいものです。ですが、チームとしてキエッリーニ選手が欠場した試合の位置づけを確認しなければデータに騙されることになります。
例えば、15節サンプドリア戦の直前にはチャンピオンズリーグのアトレティコ戦があり、32節トリノ戦の直前にはモナコとの CL 準々決勝がありました。そのため、これらの試合がドローであったり、敗戦であったとしてもそれほど悲観的になる必要はないでしょう。
その上、34節でセリエA優勝を決めていますから、35節以降の試合では勝ち点を積み重ねる必要性が皆無であったことも考慮に入れる必要があります。
キエッリーニ選手という優秀な DF が欠場することはユベントスにとって痛いことですが、だからと言って絶望感に見舞われるのは少し早すぎるのではないでしょうか。