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【採点】 2025/26 セリエA第11節 ユベントス対トリノ

 2025/26 セリエA第11節が行われ、ホームにトリノを迎えたユベントスは得点を奪うことができずに試合は 0-0 で終了しました。

 先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

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表1:先発メンバー(2025/26 セリエA第11節 トリノ戦)
  Juventus FC
[3-4-2-1]
Torino FC
[3-5-2]
GK 16: ディ・グレゴリオ 1: パレアリ
DF 15: カルル
24: ルガーニ
8: コープマイネルス
44: イスマイリ
13: マリパン
23: ココ
MF 22: マッケニー
5: ロカテッリ (C)
19: テュラム
27: カンビアーゾ
16: ペデルセン
22: カサディ
8: イリッチ
10: ヴラシッチ (C)
20: ラザロ
FW 7: コンセイソン
10: ユルディズ
26: エンゴンゲ
18: シメオネ
9: ヴラホヴィッチ

 ユベントスのスパレッティ監督は 3-4-2-1 を選択。3バックの中央がルガーニ選手に代わった他はスポルティング戦と同じ10選手を起用してトリノとのダービー戦に臨みます。

 対するトリノのバローニ監督は 3-5-2 を選択。こちらは2トップにシメオネ選手とエンゴンゲ選手を起用するなど予想どおりの布陣でダービー戦を迎えます。

 

 最初に仕掛けたのはユベントス。1分にユルディズの仕掛けからロカテッリが狙うもシュートは相手 DF がブロック。7分にはコンセイソンがカットインからのシュートでトリノゴールに迫る。

 19分にはテュラムの縦パスをヴラホヴィッチが落とし、マッケニーに決定機が訪れるもシュートを打ち切る体勢を整えることはできず。

 ボールを保持して攻め続けるユベントスは30分にコープマイネルスが入れたクロスのクリアボールをテュラムが狙うも GK パレアリに再び阻まれてノーゴール。対するトリノも直後にエンゴンゲとシメオネの2人でカウンターを放つが、シュートを打つ寸前で GK ディ・グレゴリオの飛び出しに阻まれてしまう。

 ユベントスは41分にテュラムからのパスを受けたコンセイソンがカットインを仕掛けてシュートを放ったが、ボールは枠の左を通過。

 結局、前半は両チームともに均衡を破ることができず 0-0 で終了する。

 後半で先に得点の雰囲気を漂わせたのはトリノ。47分に抜け出したシメオネがネットを揺らすもオフサイド。対するユベントスは50分にテュラムの持ち上がりからユルディズが狙うも GK パレアリにまたも阻まれてしまう。

 60分にシメオネのヘディングシュートが GK 正面を突いてしまったトリノだったが、62分にアダムスがドリブルでの持ち上がりから強烈な枠内シュート。しかし、GK ディ・グレゴリオが好反応でゴールを死守する。

 ピンチを脱したユベントスは選手交代を機に 4-3-3 に変更。67分にはユルディズのスルーパスに反応したデイヴィッド、68分にはジェグロヴァのクロスにマッケニーが枠内シュートを放つも GK パレアリの牙城は崩れない。

 その後もユルディズを軸に攻め続けたユベントスだったが、ゴールを奪うことはできず試合終了のホイッスル。試合は 0-0 で終了した。

 

 なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。

GK: ディ・グレゴリオ 7.0
 出番は少なかったが、30分の飛び出し判断や62分のシュートセーブなど “ここぞの場面” で完璧な対処を遂行していた。監督交代でプレーに自信が生まれたことが大きい。

DF: カルル 5.5
 疲労も加わってかプレーが全体的に軽く、カウンターに賭けるトリノの攻撃陣に対して後手に回っていた。ブレメルが復帰するとポジション争いに巻き込まれるだろう。

DF: ルガーニ 5.5
 出る幕がなかった。30分の場面で対応していたのはカルルだったし、DF ラインを押し上げることもできていなかった。

DF: コープマイネルス 6.5
 CB としてプレー経験を重ねるごとに洗練されている。コンパクトな守備ブロックを維持するための指示出しやキックレンジ、攻撃参加などプラス項目を例示するだけで一苦労だ。

WB: マッケニー 6.5
 ピッチ中央付近までカバーを行い、攻守両面での黒子役をして高い献身性を示していた。68分のヘディングシュートが決まらなかったことだけが悔やまれる。

DMF: ロカテッリ 5.5
 スライディングタックルで闘志を剝き出しにしていたが、配球役としての働きは全く物足りなかった。パスを求めても味方がボールを預けようとしない信頼度は懸念点だ。

DMF: テュラム 6.0
 フィジカルを活かしたドリブルでの持ち上がりで局面を打開するも、その先での連携が今一つで効果は限定的だった。

WB: カンビアーゾ 5.5
 ユルディズを囮にしての切り込み隊長と思われる起用方法だったが、スタートポジションが微妙で左サイドからの攻撃は脅威にはなっていなかった。

OMF: コンセイソン 5.0
 精神的に未熟だった。守備が免除状態での起用を続けるのなら、65分ものプレー時間を与えるに値しない。

OMF: ユルディズ 6.0
 ペデルセンに突破を阻まれ、左サイドでの起点として機能することはできず。残り30分を切ってからコンスタントに突破していたが、ゴール前での人海戦術に阻まれる結果となった。

FW: ヴラホヴィッチ 5.5
 マリパンの徹底マークによって仕事をする機会すら与えられず。ただ、孤立無援の状態でそもそもボールが託されなかった現実を無視することはできない。

 

【交代選手など】

DF: ガッティ 5.5
 後半開始直後の46分からルガーニとの交代で出場。DF ラインを押し上げる役割は十二分に果たしていたが、カルルと同様にカウンター対応での軽さが気になるパフォーマンスだった。

FW: ジェグロヴァ 6.0
 64分にコンセイソンとの交代で出場。4-3-3 の右 WG として攻撃時の横幅を確保し、細かいボールタッチや質の高いクロスによる揺さぶりをかけていた。

FW: デイヴィッド 6.0
 ヴラホヴィッチに代わって64分から出場機会を得る。CF として動き出しの良さは見せていたが、意思疎通と連携で未完成であることは否めず。出場時間を伸ばす要素を持ち帰ることはできなかった。

FW: オペンダ ー
 ユルディズとの交代で84分から出場する。

MF: アジッチ ー
 85分にロカテッリとの交代で投入される。後半のアディショナルタイムにジェグロヴァから右 CK のキッカーを強引に奪ったことが最も目立つプレーだった。

 

スパレッティ監督 6.0
 トリノ・ダービーに向けて準備した試合戦術が期待どおりに機能しない現実に直面したにも関わらず、修正策に踏み切れなかったことがマイナス点だ。国際Aマッチデーによる中断期間でチームの機能性を高める準備ができるかが問われるだろう。

ズッフェーリ主審 6.5
 ダービー戦なので激しい肉弾戦を許容する判定基準は理解できるが、手を使った明らかなホールディングまで認めるのは如何なものか。オフサイドや PK が疑われる微妙な場面での判定は正確だった。