数日前に報じられたローヒ選手のベルギー・ウェステルローへの期限付き移籍交渉は「時間切れ」で破談に終わりました。
ローヒ選手はユベントスに残留する可能性が濃厚であり、ユベントスは「ローヒ選手の出場機会をどうするか」で頭を悩ませることになるでしょう。

ローヒ選手は2004年1月生まれの21歳。2020年1月にユベントス下部組織に加入したアンダー世代スウェーデン代表の左 SB です。
2024/25 シーズンにチアゴ・モッタ監督に抜擢される形でトップチームに引き上げられて公式戦6試合208分の出場を記録したのですが、シーズン後半戦は「数合わせ要員」として連れ回されるだけに終わりました。
そのため、「ポテンシャル」よりも「実戦経験の乏しさ」が今夏の移籍市場で大きく作用。興味を示す報道は複数存在するも、移籍交渉が妥結することはありませんでした。
ベルギー・ウェステルローへの駆け込み期限付き移籍交渉では「期限付き移籍はクラブ間で合意」していたものの、「シーズン終了後の契約形態を巡っての隔たり」が埋まらずに時間切れとなった模様です。
“ローヒ選手をトップチームの戦力としてカウントしていないユベントス” は「買取義務を付随させて『ローヒ選手との2028年夏までの契約』を解消したい」が本音。
交渉相手のウェステルローは「主要リーグの移籍市場が閉まった後に “Bチームでの調整出場機会すら与えられなかった若手選手” を事実上の完全移籍で獲得をする理由が皆無」。
『保険』を上回る評価で獲得されることは考えにくい状況だったからです。
ベルギーとスイスでも2025年夏の移籍市場が閉まってしまったため、ローヒ選手は 2025/26 シーズン前半戦をユベントスで過ごすことになるでしょう。
フィオレンティーナのラニエリ選手のように「左 SB から左 CB へのコンバート」で才能が開花すればユベントス内での評価は一変するだけに、トゥドール監督が “現状は構想外のローヒ選手” をどう扱うのかに注目です。