ユベントスは公式サイト上でヨナス・ローヒ(Jonas Rouhi)選手との契約を2028年夏まで延長し、トップチーム登録に変更したと発表いたしました。立ち位置としては昨日に同様の契約延長が発表されたサヴォナ選手と同じになるでしょう。
ローヒ選手は2004年1月生まれの20歳。スウェーデン出身でモロッコにもルーツを持ち、2020年1月の移籍市場でユベントスの下部組織に加入した左利きのサイドバックです。
2023/24 シーズンはブランビッラ監督が監督が率いるBチーム(= Next Gen)で『左 WB』として公式戦30試合2363分に出場。2得点2アシストの成績を残しています。
今夏はトップチームのプレシーズンマッチに招集され続けており、その流れでトップチーム契約となったのでしょう。
そのローヒ選手が抱えている課題はサヴォナ選手と同じで「(上位カテゴリーでの)経験不足」と「結果を残すまでに与えられた時間の少なさ」です。
昨シーズンのユベントスはトップチームも 3-5-2 であったため、“サイドバックを本職とするローヒ選手” には『左 CB』と『左 WB』の2つの選択肢が存在しました。
しかし、トップチームから招集されることはありませんでした。
これが「ローヒ選手に対する現状の評価」であり、「セリエAなど上位カテゴリーで通用するパフォーマンスをBチームで示したからトップチーム契約を勝ち取ったのではない」と留意すべきでしょう。
“現状のローヒ選手” は過剰な期待を寄せられる立場にいる選手ではないからです。
セリエB以上でレギュラーシーズンをフルで戦い抜いた経験を持たずにトップチーム昇格した場合、“つまづき” で再チャンスを得ることが難しくなる場合があります。その代表例がフラボッタ選手。
ローヒ選手が限られた出場機会の中で自身の能力を上手くアピールすることができるのかに注目です。