『トゥット・スポルト』によりますと、ユベントスが昨シーズン(2024/25 シーズン)に引き続いてコロ・ムアニ選手をチームに迎え入れるために PSG との交渉を行なっているとのことです。
ただ、PSG 側が「完全移籍を前提とした形式」を望んでいるため、交渉停滞の雰囲気が漂いつつあります。

コロ・ムアニ選手は半年間の期限付き移籍でユベントスに加入。ユベントスが FIFA クラブW杯に参加するため、期限付き移籍の期間は7月15日まで延長され、現在は PSG に選手登録権が戻っています。
選手側は「高評価を得られたユベントスでのプレー」を希望していると報じられているものの、PSG のスタンスは「クラブ側が受け入れ可能な獲得オファーがなければ飼い殺しも辞さず」の姿勢。
PSG は「コロ・ムアニ選手にベンチ暮らしを強いることが可能な経営状態」ですし、「プレミア勢からコロ・ムアニ選手への関心も存在」しています。
したがって、売り手である PSG 優位の交渉でユベントスがどう立ち回るのかがポイントになるでしょう。
ただ、トゥット紙が報じた「レンタル料1000万ユーロ+買取義務3000万ユーロ」を要求されているとユベントスは厳しい交渉を強いられます。
- 2025年夏時点でのコロ・ムアニの残存簿価は約6000万ユーロ
- 26年夏だと4000万ユーロ
- 3000万ユーロで売却できると、PSG は1000万ユーロの赤字計上で済む
- ユベントスは今夏にコンセイソンを「レンタル料1000万ユーロ弱+買取金3000万ユーロ強」で獲得しようとしている
PSG から「ポルトからコンセイソンを総額4000万ユーロで獲得するそうですね?」と揺さぶられることは避けられないからです。
また、コロ・ムアニ選手は昨シーズンの UEFA チャンピオンズリーグ・トーナメントプレーオフの PSV 戦の2試合で封じられるなど「ユベントスと同格以上の相手との試合で存在感が消える」傾向にあります。
こうしたマイナス面も考慮した上で最終的な判断を下すべきでしょう。
FW 陣や MF 陣は余剰人員を抱えているため、放出によるスリム化を図る必要があることも事実です。コモリ GM がバランスの取れたチーム編成を行うことができるのかに注目です。