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【採点】 2025/26 セリエA第13節 ユベントス対カリアリ

 2025/26 セリエA第13節が行われ、ホームにカリアリを迎えたユベントスはユルディズ選手のドッピエッタで 2-1 の逆転勝利を手にしました。

 先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

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表1:先発メンバー(2025/26 セリエA第13節 カリアリ戦)
  Juventus FC
[3-4-2-1]
Cagliari Calcio
[3-5-2]
GK 1: ペリン 1: カプリーレ
DF 15: カルル
6: ケリー
8: コープマイネルス
28: ザッパ
14: デイオラ (C)
6: ルペルト
MF 22: マッケニー
5: ロカテッリ (C)
19: テュラム
18: コスティッチ
2: パレストラ
8: アダポ
27: リテタ
90: フォロルンショ
33: オベルト
FW 7: コンセイソン
10: ユルディズ
94: S・エスポージト
29: ボレッリ
9: ヴラホヴィッチ

 ユベントスのスパレッティ監督は 3-4-2-1 を選択。GK はペリン選手がボデ・グリムト戦に続いて先発し、前線は CF ヴラホヴィッチ選手の背後にコンセイソン選手とユルディズ選手が入る布陣で試合に臨みます。

 対するカリアリのピサカーネ監督は 3-5-2 を選択。エスポージト選手とボレッリ選手が2トップを組み、中盤ではリテタ選手が舵取りを行う陣容でトリノでのアウェイ戦を迎えます。

 

 最初にチャンスを作ったのはユベントス。7分にコンセイソンがパスカットからシュートに持ち込むも相手 DF がブロック。対するカリアリも23分にパレストラがロングカウンターからシュートを放ったが、こちらも相手 DF に阻まれてしまう。

 スコアが動いたのは26分。カリアリはパレストラが短くなったスルーパスを上手く回収してクロスを送ると、エスポージトが合わせて先制に成功する。

 追いかける展開となったユベントスは直後の27分にカルルが入れた縦パスをユルディズが落としてテュラムが突進。このプレーで生じたルーズボールをユルディズが蹴り込んで 1-1 の同点に追い付く。

 だが、28分に左足で枠内ミドルを放ったヴラホヴィッチが内転筋を痛めた様子で交代を要求。急遽デイヴィッドが投入されることとなる。

 それでもユベントスは46分にロカテッリの縦パスをマッケニーがカルルに落とし、カルルからのクロスをユルディズが決めて前半の内に 2-1 と逆転に成功して後半を迎える。

 後半で先に惜しい場面を作ったのもユベントス。47分にデイヴィッドのスルーパスからコンセイソンに決定機が訪れるも、シュートは GK カプリーレがストップ。

 対するカリアリは58分にエスポージトのスルーパスに反応したイドリッシが抜け出してシュートを放ったが、こちらは GK ペリンに阻まれてしまう。

 3点目が欲しいユベントスは72分と77分に訪れた決定機をコンセイソンが決め切れず。1点差のまま試合終盤を迎える。

 すると、カリアリは88分にカウンター返しを発動。フェリチのシュートは枠を捉えたものの、GK ペリンの牙城を崩すまでには至らず。

 結局、試合は 2-1 のまま終了。ユルディズ選手の2得点でユベントスが辛くも逃げ切ることに成功した。

 

 なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などに対する採点は次のとおりです。

GK: ペリン 6.5
 先制は許したが、1点リードの展開で浴びた枠内シュートは確実に対処。攻めあぐねの代償を支払うことを回避したことは大きい。

DF: カルル 6.5
 守備では身体の重さが否定できそうにない苦しいパフォーマンスだったが、ユルディズの逆転ゴールをお膳立てした攻撃参加は見事だった。

DF: ケリー 6.0
 守備力が物足りないのは織り込み済みで起用しているのだからメッキが剥がれるのは仕方のないことだ。チームが勝点3を獲得した結果で覆い隠すしかない。

DF: コープマイネルス 6.0
 後半の立ち上がりに訪れた決定機を活かし切りたかったことは否めない。その一方で DF ラインを統率するなど守備でチームに欠かせない働きは大いに評価されるべきだろう。

WB: マッケニー 6.0
 アッレグリ時代での WB 起用のような柔軟性でチームに貢献していた。逆転ゴールの起点となったポストプレーも良かった。

DMF: ロカテッリ 6.0
 ボールを素早く動かすことにプライオリティーを置いていたが、ミドルレンジのパス精度が低くて期待したほどの効果は得られなかった。中盤の底から逃げてばかりのレジスタに価値はあるのだろうか。

DMF: テュラム 6.0
 フィジカルを活かした突進は効果的で同点ゴールの足掛かりになったことは事実だ。その一方で守備のポジショニングは改善すべきだろう。フィジカルを使ってスペースを強引に埋めるのは非効率だからだ。

WB: コスティッチ 5.0
 パレストラとのスピード勝負で劣勢なのが開始直後に露呈。脆弱点と認識されて集中砲火を浴び、先制点の呼び水となるなど散々な出来だった。

OMF: コンセイソン 6.0
 攻守において素晴らしいパフォーマンスだった。得点とアシストが決まらなかった結果を除いては。パスを要求するミレッティが見えていないのだから、判断力が拙いのは当然だろう。

OMF: ユルディズ 8.0
 ボデ・グリムト戦に続いて攻撃を牽引。チームに勝点3をもたらす獅子奮迅の大活躍だった。パンクする前に必要な休養を与えられるかにチームの命運が委ねられている。

FW: ヴラホヴィッチ 6.0
 前線で身体を張ったポストプレーで起点を作り、ユルディズの同点ゴールが決まった直後に逆転弾を狙ったが、その時に左足の内転筋を負傷。無念の途中交代となった。

 

【交代選手など】

FW: デイヴィッド 5.5
 31分からヴラホヴィッチに代わって出場。チームの採用戦術に沿ってシンプルなポストプレーを遂行するも周囲の味方と上手く噛み合わず前線での脅威になることはできなかった。

WB: カンビアーゾ 6.0
 コスティッチとの交代で後半開始時から出場する。左サイドでの脆弱点を解消し、ロカテッリが空けたレジスタの位置でボールを引き出すなど持ち味を発揮し、チームに貢献していた。

DMF: ミレッティ 6.0
 70分にテュラムとの交代で出場。中盤でボールを引き出して前線の攻撃陣に託すリンクマンとして役割をしっかり果たし、ベンチワークの期待に応えていた。

DF: カバル ー
 83分にコンセイソンとの交代で出場。左 SB に近い役割を担う。

FW: オペンダ ー
 ユルディズに代わって83分から出場。1点リードの最終盤にゴール前へのスルーパスを狙うなどリスク管理に疑問符が付く拙い状況判断力を露呈してしまったことがマイナス点。

 

スパレッティ監督 6.0
 勝たなければならない試合で勝点3を獲得した結果は評価されるべき点だ。しかし、ピッチ上のパフォーマンスはユルディズのゴールとペリンのセーブを除いて称えられる内容は乏しかった。年末に向けたテコ入れ策の有効度が否が応でも問われることになる。

クレッツィーニ主審 6.0
 カリアリが PK を要求した判定が前後半に1度ずつあったが、拡大解釈せずにノーファールとした判断は正しい。今後は定期的にセリエAのビッグクラブを担当することになるだろう。