2025/26 セリエA第6節が行われ、ホームにミランを迎えたユベントスは両チームともに得点を奪えずに 0-0 で引き分けました。

先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

| Juventus FC [3-4-2-1] |
AC Milan [3-5-2] |
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|---|---|---|
| GK | 16: ディ・グレゴリオ | 16: メニャン (C) |
| DF | 4: ガッティ 24: ルガーニ 6: ケリー |
23: トモリ 46: ガッビア 31: パヴロヴィッチ |
| MF | 15: カルル 22: マッケニー 5: ロカテッリ (C) 27: カンビアーゾ |
56: サーレマーケルス 19: フォファナ 14: モドリッチ 12: ラビオ 33: バルテサーギ |
| 7: コンセイソン 10: ユルディズ |
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| FW | 30: デイヴィッド | 7: ヒメネス 11: プリシッチ |
ユベントスのトゥドール監督は 3-4-2-1 を選択。ミッドウィークに行われたビジャレアル戦の後半開始時にピッチに立っていた選手を主に先発起用し、ミランとの大一番に臨みます。
対するミランのアッレグリ監督は 3-5-2 を選択。一発退場で出場停止処分となったエストゥピニャン選手の代わりにバルテサーギ選手が左 WB で先発した他は前節ナポリ戦と同じスタメンで試合を迎えます。
最初に惜しい場面を作ったのはミラン。22分にコンセイソンからボール奪取に成功したプリシッチがロングドリブルでエリア内まで侵入するも、ユベントスはシュート寸前でブロックに阻む。
すると、コンセイソンが汚名返上とばかりに右サイドから2度チャンスメイクをしてクロスを供給するも、ゴール前に詰めた味方の攻撃陣とは合わず。こちらはシュートを放つ手前でチャンスの芽を摘まれてしまう。
対するミランはヒメネスが32分に右サイドからピッチを横断して枠内シュートを放つも、これは GK ディ・グレゴリオの正面。43分にはパヴロヴィッチのクロスに合わせるも枠のわずかに右。
前半はアウェイのミランがやや押し気味であったものの、0-0 とスコアは動かずに終了する。
後半で先に決定機が訪れたのはユベントス。47分にショートコーナーで再開した右 CK からガッティが右足で合わせるも、GK メニャンが至近距離からのシュートをストップ。ミランのゴールを死守する。
窮地を脱したミランは52分にモドリッチの浮き球フィードに反応したヒメネスがボックス内でケリーに倒されて PK を獲得する。だが、この PK をプリシッチがクロスバーの上に浮かせてしまい失敗。ミランは絶好の先制機を逸してしまう。
PK 失敗の代償をミランに支払わせたいユベントスだったが、攻撃がミランの守備ブロックの前に沈黙。逆に72分にはプリシッチからのクロスにレオンが合わせるなどカウンター攻撃に苦しむこととなる。
ただ、両チームとも膠着した試合を打開する決定打は持っておらず。時間の経過と共に引き分けによる勝点1を分け合うことで妥協する雰囲気が漂う中で試合終了のホイッスル。試合は 0-0 で終了した。
なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: ディ・グレゴリオ 6.0
最大の窮地だった PK はプリシッチが大きく上に外してくれたことで難を逃れた。無失点で試合を終えられたことがプラス材料だろう。
DF: ガッティ 6.0
決定的なシュートをメニャンに阻まれはしたが、その後は身体を張った守備で辛くも勝点1を持ち帰ることに貢献した。この働きは的確に評価されるべきだ。
DF: ルガーニ 6.0
ブレメルの代役として期待された役割を確実に遂行していた。久しぶりの先発出場がビッグマッチだったのだから、試合終盤に足を攣ったところで咎められはしない。
DF: ケリー 5.5
PK 失敗によって命拾いをした。自陣での守備が課題であり続けていることは問題だろう。耐久性が好ましくない方に作用しているからだ。
WB: カルル 6.0
コンセイソンの仕掛けをサポートしつつ、守備でも粘り強さを持った対応を継続。右サイドで攻守のバランスを保つ黒子役として欠かせない貢献をしていた。
DMF: マッケニー 5.5
試合序盤の攻撃参加時に上手くボールを扱えずに出鼻を挫かれてしまう。その後は中盤で互角の攻防を展開したが、相手を上回るまでには至らなかった。
DMF: ロカテッリ 5.5
レジスタとしてモドリッチとどちらが中盤を支配していたかを考えれば厳しい評価になるのは当然だ。タッチ数やパス成功率は無意味なバックパスや横パスで水増しできるのだから。
WB: カンビアーゾ 5.5
得意の攻撃面で貢献したかったが、周囲の味方と上手く噛み合わず。後半は後手に回ることが基本となり、ほとんどの時間帯で消えていた。
OMF: コンセイソン 6.5
不味いボールロストはあったが、経験値の少ないバルテサーギを上手く翻弄してチャンスメイクをしていたことがハイライト。その後は徐々にペースダウンしていた。
OMF: ユルディズ 5.5
効果的なプレーをするための時間とスペースが制限されたことでお手上げ状態だった。ミランが採った守り方を他チームも参考すると思われるため、チームとしての対策を講じることは必須だろう。
FW: デイヴィッド 5.0
シュートチャンスをスリップで潰した場面が現状を体現している様だった。ビッグクラブ特有のプレッシャーに襲われているのだろう。ただ、今現在はマスコミやティフォージからのバッシングを浴びていない “序の口” に過ぎない。
【交代選手など】
DMF: テュラム 5.5
69分にコンセイソンとの交代で出場。コンディションが不完全な状態での投入となったため、爪痕を残すことはなかった。
FW: オペンダ 5.0
ユルディズとの交代で69分から出場する。ビッグマッチの重さを基準にすると軽いプレーが散見された。ゴールに迫るプレーをすることで CF の序列が簡単に変わり得るだけに残念だった。
FW: ヴラホヴィッチ 6.0
デイヴィッドに代わって69分から投入される。自身に決定機は訪れなかったが、フリーランニングなどで CF に期待される汗かき役もしっかり遂行していたことはプラス評価だ。
WB: コスティッチ ー
86分にルガーニとの交代で出場する。
トゥドール監督 5.5
防戦一方に陥ってしまった苦しい展開だったが、ミラン攻撃陣の詰めの甘さによって勝点1を持ち帰ることになった試合だった。十八番である “人数をかけた攻撃” でアッレグリ監督の準備した守備ブロックを揺さぶれなかった現実を直視しなければならない。
グイダ主審 6.5
PK の判定は妥当。レフカムでも捉えられていた。試合後に議論を呼びそうな微妙な判定もなく、注目度の高いビッグマッチを的確に裁いていたと評されるだろう。