2025/26 セリエC第2節が行われ、ホームにリヴォルノを迎えたユベントス・Bチーム(= Next Gen)は土壇場の PK で追い付かれるも後半アディショナルタイムのアンゲェレ選手のゴールで振り切り、2-1 で勝利しました。

試合に出場したユベントスの選手は下表のとおりです。
選手名 | |
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GK | 22: マンジャポコ |
DF | 4: ペドロ・フェリペ 23: F・スカーリャ 32: トゥリッキア |
MF | 33: ペロッティ 16: ファティカンティ 5: マッカ 7: プクツカ |
9: デメ(→ 28' st. 8: オウス) 17: ジェッラ (C)(→ 17' st. 10: アンゲェレ) |
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FW | 90: オコロ(→ 17' st. 19: ヴァッカ) |
ブランビッラ監督は 3-4-2-1 を選択。守備陣で開幕節カルピ戦からの変更は右 WB ペロッティ選手のみ。攻撃陣ではボランチのオウス選手に代わって FW オコロ選手を起用し、前線の並びに修正を加えて試合に臨みます。
試合は両チームが積極的にシュートを放つ展開で始まる。リヴォルノは4分にディオニージが思い切ったロングシュートを放つと、ユベントスは14分にプクツカが直接 FK でゴールを狙う。
リヴォルノは20分にジェッラのトラップミスからボール奪取に成功したディオニージが左サイドから素早く左足を振り抜くも、シュートは枠のわずかに右を通過。
43分にはP・フェリペがバウンドボールの処理を誤ったところを突いて決定機を得たビオンディが左足シュートを放つも、シュートはまたも枠の右へと逸れてゴールとはならず。
結局、両チームともにシュートの正確性を欠いた前半は 0-0 で終了する。
ハーフタイムでの修正を図ったユベントスは58分にトゥリッキアからのスルーパスを受けたオコロが持ち上がって右足でミドルシュート。しかし、これは GK セジェンティのキャッチに阻まれてしまう。
スコアが動いたのは70分。ユベントスはセンターライン付近でファティカンティからのパスを受けたデメがトラップで相手 DF と入れ替わりに成功してカウンターを発動。ロングドリブルからシュートを冷静に流し込んで1点を先行する。
リヴォルノのクロス攻撃を跳ね返し続けていたユベントスだったが、87分に左 CK から生じた競り合いの中でF・スカーリャのハンドが発生。FVS で与えられた PK をディ・カルミネがゴール中央に蹴り込んでスコアは 1-1 の同点となる。
同点で終了かと思われた94分にユベントスは右サイドに展開したオウスがクロスを入れると、中央で陣取っていたヴァッカが左足でボールを落としたところを回収したアンゲェレが右に1歩持ち出してからの右足シュートを突き刺して勝ち越しに成功。
土壇場での劇的ゴールが決勝点となり、2-1 で試合を制したユベントスが勝点3を獲得した。
なお、試合後にブランビッラ監督は次のようにコメントしています。
マッシモ・ブランビッラ監督:
「最終盤での PK 献上は大きな痛手になり得ましたが、選手達が最後の数分間を決意を持ってプレーしたことが報われました。
リヴォルノがマンツーマンを採用し、DF ライン裏にスペースがあることは分かっていました。そのための準備をし、システムを採用したのです。不正確な部分もありましたが、最終的には報われました。選手達を称えなければなりません。
ダーティーな試合で値する勝利を手中にしました。ソリッドさを見せてピンチをほとんど作らせなかったですし、この試合が私達に満足感を与えてくれるでしょう。デメは昨年1月に加入し、負傷によって機会を逃したものの、今夏は健康で意欲とエネルギーに満ちています。
アンゲェレは素晴らしいテクニックがあり、今日はそれを実証しました。私達が彼に求めるものですし、成長し続けるための道となるでしょう。難しい試合を予想していましたし、相手の一撃にも反応できました。満足しています」
ブランビッラ監督の準備していた『マンツーマン対策』は可変システムでした。
3-4-2-1 のスタート位置から右 WB のペロッティ選手が残ることで4バックに移行。左 WB のプクツカ選手の右シャドーのデメ選手が MF 化することで 4-4-2 として振る舞える陣容だったからです。
ポイントとしては守備力に大きな変化がない点です。プリマヴェーラ出身組が先発に名を連ねなかったのは残念ですが、劇的決勝点に関与した3選手はいずれもプリマヴェーラ出身組。次戦以降は先発出場に期待が持てる輝きでした。
なお、Bチームの次戦は9月6日(土)に予定されている 2025/26 セリエC第3節アスコリ戦です。
国際Aマッチデー期間中の開催であるため、土壇場での試合延期もあり得ますが、3試合連続で勝点を獲得できるよう良い準備をして臨んで欲しいと思います。