カルチョポリでルチアーノ・モッジ氏の弁護人を務めたマウリリオ・プリオレスキ弁護士が『トゥット・スポルト』の取材に応じていましたので概要を紹介いたします。

プリオレスキ弁護士との主な一問一答は以下のとおりです。
■ “好ましい審判を選択したり、好ましくない審判を除外した” との調査通知を目にしてどう思いましたか?
「20年前にタイムスリップしたみたいです。私達はもっと若かったですし、ため息が出ました。調査書のとおりであるならスポーツ詐欺です。審判の選任や任命を妨害するのは完全な不正行為。試合結果は関係ありません。ある審判を別の審判よりも指名するための圧力の方が重大なのです。奇妙なのは審判だけが関わる何らかの取り決めがあることでしょう」
■ 審判部だけの単独犯として考えられることは?
「審判がインテル有利となるよう共謀したとして何になるのです?重大な何かが見落とされているのでしょう」
■ もしくは詐欺には該当しない?
「率直に言って、検察当局が過去に引き起こした案件を彷彿させる捜査をカルチョ界がこれほどデリケートな時期に何らかの証拠も持たずに行うとは思えません。とは言え、最近は様々なことが起きているのも事実です」
■ VAR ルームでの “ノック” についてどう思われますか?
「不正や特定の意図があったとは思いません。試合の正当な進行を妨げるものでしょう。仮にロッキが判定に介入し、誤審を回避していたのなら不正があったとは到底考えられません。ただ、私達の知らない何かがあれば、それは別の話です」
■ “我々の知らない何かがある” と言われています
「明らかに見えざる客がいるのです。贔屓のクラブも見つからない。重要な何かが欠けているのです。あのような非難に耐えられるだけの何かが」
■ ロッキが検察からの取り調べに応じないのはなぜです?
「私は黙秘権に強い信頼を寄せていますし、経験豊富な同僚であるアントニオ・ダヴィロ弁護士の法廷戦術を支持します。手の内を明かさずに答えることなどできません。非論理的です。場合によっては包み隠さず話すことも逆効果です。冷静さを保つことは簡単でありませんし、発言が裏目に出ることもあります。捜査の正当性を示すのは告発者の役割です」
■ 20年前のカルチョポリとの類似点は現状では見当たらない?
「2006年は驚くべき作戦が遂行されました。盗聴記録や映像は巧妙に捜査され、コッポラ線審によるインテル関連の告発は “インテルは我々の関心事ではない” と一蹴されました。有罪の証明に用いられた様々な不審行為は枚挙にいとみません」
■ その経験から何が残りましたか?
「刑法の原則が歪められたことです。『事実の法』が適用されませんでした。モッジとユベントスが犯人として選抜され、他は考慮されず、標的に相応しい証拠が慎重に厳選されたのです」
■ ミラノ地検の捜査では盗聴も行われている
「スポーツ詐欺は最高で6年、加重があれば9年です。悪名高い会合がスタディオ・ジュゼッペ・メアッツァで行われたと紙面で読みました。どの経路で検察が知ったのかは分かりませんが、検察がそれほどの行動を採ったのですから、何らかの証拠を持っていたはずです」
■ カルチョポリとは異なる?
「証拠は何もありませんから。スポーツ司法がどう動くのかを見守りましょう。彼らも文書は入手していますし、彼らの行動が私達を納得させてくれるかも知れません」
■ スポーツ司法を “演劇的正義” と批判していましたが、考えが変わったのですか?
「大したことではありません。表面的すぎるのです。適正手続きの原則が採られていませんし、改善されたものの裁判の基準には遠く及びません。スポーツ司法は人々の人生を台無しにする可能性があるのです。すべてがもっと真剣かつ専門的に行わなければなりません」