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戦術分析: 4バック時のクロス対応で『サッリ式ゾーン』を採用するのは如何なものかと

 2025/26 セリエA第28節ピサ戦に 4-0 で快勝したスパレッティ監督のユベントスですが、「4バック時に採用していたクロス対応の守備陣系」には疑問が残りました。

 「4バックを基軸にした場合でも『サッリ式ゾーン』で対処し続けるのか」が注目点になるでしょう。

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『サッリ式ゾーン』はクロス対応に欠陥がある

 『サッリ式ゾーン』が抱えている欠陥は「サイドバックが “クロスを上げようとする選手” のチェックに行くためニアゾーンのポケットが空くこと」です。

 ユベントスが 2025/26 セリエA第28節ピサ戦の4分に迎えた大ピンチもこのパターンでした。左 WB にボールが出たことで “右 SB のカルル選手” が対応を開始。

 カルル選手が空けたスペースはロカテッリ選手が埋めて迎撃体制を整えます。

 ただ、実態は “守備的 MF が本職のロカテッリ選手” を『右 SB の立ち位置』に配置しただけの付け焼き刃。モレオ選手にフリーの状態から強烈なヘディングシュートを放たれてしまいました。

 今回は GK ペリン選手のビッグセーブで窮地を脱しましたが、『守備戦術が抱える欠点』を『GK のシュートストップ能力』で覆い隠し続けることには限界があります。

 スパレッティ監督が「4バックを基軸」にするのであれば、『サッリ式ゾーン』によるクロス対応とは決別しなければならないでしょう。

 

アッレグリ監督は『サッリ式ゾーン』をカモにしている

 ユベントスに『サッリ式ゾーン』を推奨できない最大の理由は「アッレグリ監督との相性が最悪」だから。この点を軽視することはできません。

 したがって、以下のどちらかを採るべきでしょう。

  1. サイドライン付近からのクロスは容認
    • 「ゴール前でクロスを跳ね返せば良い」と割り切って4バックを極力維持
    • クロス対処力のある守備陣を擁していることが前提
  2. 『大外のレーン』を対応する WB がいる3バックの採用

 4バックで『サッリ式ゾーン』を使って相手の攻撃を封じるのは確実性が高くなく、強豪チームとの大一番だと “脆弱点” を突かれてしまうリスクを軽視できないからです。

 

 どのような試合戦術を採用するかは監督の裁量であり、スパレッティ監督がリスクを承知・認識した上で「4バック時に『サッリ式ゾーン』で対処する」と決定することに何の問題もありません。

 『期待とは異なる(あらかじめ想定された)悪い結果』が現実に突きつけられた際にスパレッティ監督がプランBに切り替えて難局を乗り切れるかなどにも注目です。