2026年1月の移籍市場が閉幕し、シーズン後半戦に向けた各チームの補修作業が概ね終了しました。ただ、ユベントスにとっては逆風が強まったと言わざるを得ないでしょう。
「トップチームから貸出中の4選手が買い取られない可能性が高まった」と考えられるからです。

2025年夏の移籍市場に期限付き移籍でユベントスを離れたのは下表の4選手。
| 選手 | 貸出先 | 現行 契約 |
買取額 | 残存簿価 (26年夏) |
|---|---|---|---|---|
| N・ゴンサレス 【WG, 27歳】 |
アトレティコ | 29年夏 | €32m | €21.7m |
| T・ウェア 【WB, 25歳】 |
マルセイユ | 28年夏 | €14.4m (+€4.1m) |
€5.1m |
| D・ルイス 【DMF, 27歳】 |
→ アストンヴィラ |
29年夏 | €25m (+€3.5m) |
€25.8m |
| アルトゥール 【MF, 29歳】 |
グレミオ | 27年夏 | X | €6.55m |
シーズン前半戦の出来では「ニコラス・ゴンサレス選手とウェア選手は完全移籍に現実味」でしたが、両選手は冬の移籍市場(と監督解任)で状況が一変。
その一方でドウグラス・ルイス選手は所属チームの変更で風向きが変わりました。
完全移籍の可能性が現実的に残っているのはD・ルイス選手 “だけ” ですから、ユベントスのクラブ上層部にとっては「頭の痛い問題」と言わざるを得ないでしょう。
まず、N・ゴンサレス選手は「アトレティコが冬の移籍市場でアタランタからルックマン選手を移籍金3500万ユーロで獲得」したことで序列が下がりました。今後は「買取義務の要件を満たさない程度の起用」に留まることでしょう。
T・ウェア選手はデ・ゼルビ監督が解任されたことで「後任監督にも重用されるかが不透明な状況」に直面しています。“守備難に目をつぶる指揮官” でないと出場機会を得にくい選手であるため、ユベントスに返却はあり得ると思われます。
D・ルイス選手は古巣のアストンヴィラ復帰で取り巻く環境が好転しました。ここまでプレミアリーグで3試合連続先発出場中。チームにチャンピオンズリーグ出場権をもたらせるかで今後が変わってくるでしょう。
ただ、アストンヴィラが有しているのは買取オプション。アストンヴィラと選手が “結託” して「移籍金の値引き」をユベントスに要求した際の利害は一致しているため、ユベントスは厄介事に遭遇するリスクが横たわっています。
アルトゥール選手に関してはお手上げ状態。フィオレンティーナのディレクターに復帰したパラティチ氏に責任の一端を負わせるために「引き取り」を要求するぐらいしか手がないからです。
構想外の選手を不良債権として抱え続ける経営的余力は現在のユベントスには存在しません。ユベントスのクラブ上層部がチーム編成面で余剰戦力と化している選手を上手く売却することができるのかにも注目です。