2月8日に行われた 2025/26 セリエA第24節ラツィオ戦はロカテッリ選手の手痛いミスが先制点に結び付いてしまいました。
ポゼッション重視のチームがミスでプレスの餌食になってしまうのは起こり得ること。同じミスを恐れると『アッレグリ・ボールの劣化版』となるだけに “今後のプレー” が重要になるでしょう。

ラツィオ戦でのボールロストはロカテッリの技術的ミス
2月8日の第24節ラツィオ戦で発生したロカテッリ選手のボールロストは技術的なミスが原因です。

- コープマイネルスの右斜め前方へのパスを受ける
- 『右足アウトを使った時計回りのターン』を選択
- 『コープマイネルスへのリターンパス』の選択肢も存在
- ボールタッチが強すぎたので『右足インサイドのトラップ』で左斜め前方にボールを戻そうとする
- そのボールタップも強すぎたので回り込んできたマルディーニに身体を入れられる
- ボールロストをしてしまい、ラツィオが速攻を発動
「同点の前半アディショナルタイム」で「ラツィオの守備体系は崩れていなかった」のですから、無理にターンで前方を向く必要はなかったはずです。
ただし、これは結果論でしょう。
ターン時のボールタッチが乱れたのであれば、「『右斜め後方のブレメル選手へのパス』で窮地を脱することはできなかったのか」が議題になるべきだからです。
『アッレグリ・ボールの復元』が最悪のシナリオ
スパレッティ監督にとって好ましくないのは「 “手痛いミスをしたロカテッリ” 選手が『レジスタのポジションでのさらなるミス』を恐れて DF ラインでのプレーが常態化すること」でしょう。
この誘惑に惑わされるリスクは既に存在しています。
『スカイ・カルチョクラブ』は「スパレッティはロカテッリの SB 起用という発明をした」と大絶賛し、ラツィオ戦の試合後にカルル選手も「パルマ戦は良い出来だった」と引き合いに出して回顧していました。

しかし、“パルマ戦と同様のアプローチ” を採ったコッパ・イタリア準々決勝アタランタ戦は 3-0 の惨敗。

『DF ラインからのロングフィード』は一定のクオリティー水準を保つ相手 DF には簡単に迎撃されてしまうのです。しかも、こうした状況は今回が初めてではありません。
アンチ・アッレグリのユヴェンティーノが『アッレグリ・ボール』と揶揄した 2022/23 シーズンの “焼き直し” です。

アッレグリ監督が率いた当時のチームよりも守れないのですから、このままだと『劣化版アッレグリ・ボール』が形作られてしまう極めて深刻な状況に直面することになってしまうでしょう。
モドリッチから「ポジショニング」と「動き出しによる駆け引き」を学ぶべき
対処策としては「モドリッチ選手のレジスタとしてのプレーを学習させること」が有効でしょう。基本に忠実なプレーを高い水準で遂行し続けているからです。

ボローニャ戦でのモドリッチ選手は『相手の守備ブロック内』に陣取ることを基本にし、前後左右の動き出しを使ったフェイントによる駆け引きでオドゴール選手の監視から逃れていました。
一方のユベントスはパルマ戦で大量リードを得た後でさえ、レジスタ役が本来のポジションに陣取ってのポゼッションは影を潜めていました。

レジスタが本来陣取るべきポジションが前後左右からプレッシングを浴びる理由は「それだけ重要な場所」だからです。そこを回避すると「レンジの長いパスを強いられる」など攻撃時に支障が生じることになります。
ラツィオ戦で手痛いミスをしたロカテッリ選手が「DF ラインに下がる時間を増やして保身に走る」のか、それとも「レジスタとして本来陣取るべきポジションに留まるための執念を燃やす」のかに注目です。