ユベントスは公式サイト上でセキュリティ対策企業のピクス・セキュリティー(Picus Security)とオフィシャル露出検証パートナーの契約を締結したと発表いたしました。
2年契約であることが発表されています。

ピクス・セキュリティー社は社名と同じ『Picus Security』というネットワークシステムの脆弱性を迅速に洗い出す検査パッケージを販売している企業です。
従来の脆弱性検知システムとの違いは『露出検証 (Exposure Validation)』と呼ばれる手法を採用していること。「既知・既存の対策で防御可能な脆弱性なのか」を洗い出せる点が強みとなっています。
ただ、ビジネスモデルが BtoB (Business to Business) であるため、新規顧客を獲得する際の知名度が課題です。その課題を克服する目的でユベントスの "Official Exposure Validation Partner" に就任したのでしょう。
ユベントスにとって “知名度の向上を目的とした企業” が『ユベントスのスポンサー就任』でその目的を達成しようと試みるのはポジティブなこと。
この流れをネットセキュリティー企業以外の BtoB 企業にも拡大したいところです。
その一方で今回のスポンサー契約は「システムの脆弱性検知を生業にする企業との契約」であるため、「 “大量失点が続いているユベントス” が現在採用しているシステムの脆弱性を検知してもらえよ」との揶揄が発生する恐れがあります。
そうならないようにトゥドール監督のチームがピッチ上での成績で外野からの雑音を黙らせられるかが重要になるでしょう。
『メインスポンサーである Jeep 社からのスポンサー料』はアニェッリ前会長時代からは減少しているため、減少分を補うだけの新規スポンサーを獲得し続けることは欠かせません。
ユベントスのクラブ経営陣が「稼ぎながら勝つ」を体現することができるのかに注目です。