2024/25 UEFA チャンピオンズリーグのリーグフェーズ第6節が行われ、ホームにマンチェスター・シティを迎えたユベントスはヴラホヴィッチ選手とマッケニー選手のゴールで 2-0 の勝利を手にしました。
先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
Juventus FC [4-1-4-1] |
Manchester City FC [4-3-3] |
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GK | 29: ディ・グレゴリオ | 31: エデルソン |
DF | 37: サヴォナ 4: ガッティ 15: カルル 6: ダニーロ (C) |
2: ウォーカー (C) 3: ディアス 24: グヴァルディオル 82: リコ・ルイス |
MF | 5: ロカテッリ | 17: デ・ブライネ 19: ギュンドアン 10: グリーリッシュ |
7: コンセイソン 8: コープマイネルス 19: テュラム 10: ユルディズ |
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FW | 9: ヴラホヴィッチ | 20: B・シウバ 9: ハーランド 11: ドク |
ユベントスのチアゴ・モッタ監督は 4-1-4-1 を選択。ディ・グレゴリオ、テュラム、ユルディズの3選手が先発に復帰。カンビアーゾ選手の代役はダニーロ選手に託して試合に臨みます。
対するマンチェスター・シティのグアルディオラ監督は 4-3-3 を選択。こちらはギュンドアン選手を中盤の底に配置し、デ・ブライネ選手とグリーリッシュ選手をインサイドハーフで起用する陣容で試合を迎えます。
試合はマンチェスター・シティがボールを保持し、ユベントスがカウンターを狙う展開で時間が経過する。
最初にチャンスを手にしたのはユベントス。20分にディ・グレゴリオが右サイドに展開し、最後はユルディズが仕掛けてシュートを放つもボールは枠のわずかに右を通過する。
対するシティは36分にデ・ブライネが右サイドから入れたクロスはダニーロに弾き返されたが、クリアボールがコープマイネルスに当たってハーランドの足元に転がる。だが、シュートは上手くミートせず。
すると、40分にはデ・ブライネのスルーパスに反応したハーランドが抜け出してシュートを放つも、良い飛び出しを見せた GK ディ・グレゴリオが左手で阻むことに成功。前半は互いに譲らず、0-0 で終了する。
後半で先にチャンスを作ったのはマンチェスター・シティ。50分にデ・ブライネのクロスからギュンドアンがシュートもガッティがブロックで応戦する。
スコアが動いたのは53分。ユベントスがガッティがボール奪取から持ち上がるとロカテッリのクロスに自らジャンピングボレー。シュートは GK エデルソンに阻まれたが、こぼれ球を回収したユルディズのクロスをヴラホヴィッチが頭で合わせて先制に成功する。
ビハインドとなったシティはドク、リコ・ルイス、B・シウバが狙うもユベントス守備陣のシュートブロックに阻まれてしまう。
68分にはグリーリッシュからの横パスを受けたギュンドアンが狙いすましたミドルシュートをゴール右上に飛ばしたが、GK ディ・グレゴリオが横っ飛びセーブで応戦。1点が遠い展開が続く。
すると、74分にユベントスはダニーロのボール奪取からカウンターを発動。右サイドに展開した途中出場のマッケニーがT・ウェアからの折り返しをボレーシュートで合わせて2点目を奪取する。
対するマンチェスター・シティはゴール前を5バック状態で守るユベントスが仕掛けた籠城戦で攻撃陣が沈黙。90分のリコ・ルイスのシュートも GK に抑えられて万事休す。
試合は 2-0 のままで終了し、ユベントスが勝点3を積み重ねた。
なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: ディ・グレゴリオ 7.0
ハーランドとの1対1を制したことが何よりも大きい。足元の技術を発揮し、ギュンドアンのシュートへの反応も素晴らしかった。良いリフレッシュができたようだ。
DF: サヴォナ 6.5
ドクとの単純なスピード勝負では分が悪かったが、それ以外の揺さぶりには我慢強く対応。経験値と自信を得る上々のパフォーマンスだった。
DF: ガッティ 7.0
自陣ゴール前では身体を張ってシュートブロックを行い、ボール奪取からカウンターを発動させて先制点のきっかけとなるジャンピングボレーをお見舞い。攻守両面でバイタリティー溢れるプレーでチームを鼓舞していた。
DF: カルル 6.5
冷静さを持ってシティの攻撃陣と向き合っていた。ハーランドに抜け出されるなど連戦起用での疲労が少し気になるところだ。
DF: ダニーロ 7.0
マーク対象のベルナウド・シウバを封じ、シティの攻撃をデ・ブライネのクロスだけに制限。追加点の起点となるボール奪取をするなど守備での貢献度高かった。
DMF: ロカテッリ 6.5
献身的な守備でチームに貢献し、局面をひっくり返すキック精度も見せていた。DF ラインに加わって5バックを構成するなど地味ではあるが効果的な存在だった。
OMF: コンセイソン 6.0
出足好調も尻すぼみとなっていた。ジュントリ FD が買取の意向を表明したが、そのためにはセリエAの舞台で来季のチャンピオンズリーグ出場権を確保しなければならないことを忘れてはならない。
OMF: コープマイネルス 5.5
トゥルパンに体当たりを食らわせたことがハイライト。ヴラホヴィッチが折り返した28分の場面でゴール前への詰めを怠ったのは “トップ下” として致命的。
OMF: テュラム 6.5
フィジカルを活かせるプレーに関わった時の貢献度は大きかった。その一方、デ・ブライネの監視役としての貢献度はアサインメントの受け渡しを含めて改善すべき余地があった。
OMF: ユルディズ 7.0
巧みなボールタッチでウォーカーを手玉に取るなど攻撃陣を牽引し、存在感を発揮していた。左サイドで攻守両面のタスクを担わせて消耗させ続けている現状は好ましいとは思えない。
FW: ヴラホヴィッチ 7.0
ユルディズのクロスを押し込んで先制点を奪取。2点目の場面ではニアに走り込んで潰れたり、ポストプレーによる起点作りと得点以外でも貢献度が非常に高く、充実したパフォーマンスを示していた。
【交代選手など】
OMF: マッケニー 7.0
69分にテュラムとの交代で出場。ダニーロが奪ったボールを右サイドに展開し、リターンのクロスをボレーで合わせて貴重な2点目を奪取する大仕事を成し遂げた。
OMF: ティモシー・ウェア 7.0
69分にコンセイソンに代わって出場。右サイドでの役割を引き継ぎ、攻守両面で汗をかく。ピンポイントクロスをマッケニーに届け、自身の評価を高めるパフォーマンスとなった。
OMF: ドウグラス・ルイス ー
ユルディズとの交代で84分から出場。コープマイネルスとともに偽ツートップとして最前線で相手 CB 陣からの縦パスの警戒に当たっていた。
OMF: バングーラ ー
84分にヴラホヴィッチとの交代でD・ルイスと同時投入。ユルディズが担っていた役割を引き継ぎ、左サイドの守備を主に担当してチームに貢献していた。
チアゴ・モッタ監督 6.5
準備した試合戦術にマンチェスター・シティが嵌ってくれる運の良さを活かし、カウンター2発で勝点3を獲得することに成功。テュラムやロカテッリを1列下げての5バックなど “謙虚に” 戦うことを序盤からしていれば、もう少し勝点を稼げていただろう。この戦いぶりが一過性なのかが問われることは間違いない。
トゥルパン主審 6.5
一部の選手が判定に不満気だったが、上手く試合をコントロールしていた。試合終盤のリコ・ルイスのシュートはスライディングをしたロカテッリが触れて軌道が変わった後にガッティの左手に当たったのだからノーファールの判定は妥当。