ユベントスは公式サイト上で TIM (Telecom Italia Mobile)と2年間のプレミアム・パートナー契約を締結したと発表いたしました。azimut 社に続いてスポンサー契約を獲得できたことはポジティブ材料と言えるでしょう。
TIM はテレコム・イタリアの名称で呼ばれるイタリア最大の電気通信事業者。企業発足の経緯は日本の NTT と似ています。
イタリアでは長らく "Serie A TIM" とカンピオナートの冠スポンサーを担当。リーグスポンサー契約が終了した約1年後にユベントスとのプレミアム・パートナー契約を締結する運びとなりました。
今回の契約で「TIM は女子チームと男子プリマヴェーラの袖スポンサー」に就任すると発表。また、「アリアンツ・スタジアムでの男子トップチームの試合時に広告を掲載」することも発表されています。
ユベントスとしては「アリアンツ・スタジアム内での 5G 環境の整備(による顧客満足度の向上)」に期待を寄せているものと思われます。
一方の TIM も「スタジアムの大観客が同じようなタイミングで一斉通信を試みても快適にアクセスできた」という実体験は顧客層に向けた『強力な宣伝』になります。
コンシューマ市場で商売をする企業は宣伝・広告を欠かすことはできないため、ユベントスがスポンサー契約を(立て続けに)獲得できていることは「ポジティブな兆候」と言えるでしょう。
その反面、ユベントスの『胸スポンサー』は依然として空白のまま。スカナヴィーノ CEO は「現在交渉中で遅くとも今シーズン終了までには決定する」と言及している状況です。
親会社 Exor は「ステラティスの北米市場での業績不振」への対応が最優先であるため、ユベントスのための資金援助は期待できないでしょう。この難局をスカナヴィーノ CEO などの経営陣がどのように乗り切るのかに注目です。