スタッド・ピエール=モーロワで行われた 2024/25 UEFA チャンピオンズリーグのリーグフェーズ第4節リール戦に 1-1 で引き分けたユベントスのチアゴ・モッタ監督および選手による試合後コメントを紹介いたします。
チアゴ・モッタ監督:
「私達は異なる結果を望んで挑戦しましたが、パフォーマンスには満足しています。
改善できる箇所は確かに存在していますが、全体としてチームのパフォーマンスに私は満足しています。攻撃面では最後の 20m をもっと上手くプレーできたでしょう。特に前半です。後半は試合のクオリティーが向上しました。
リールがカウンターを狙っていることは開始の段階から明らかでした。その狙いを持った相手に仕掛けさせないための攻撃が重要なのです。
私達は自分達が何をしているのかを分かっているチームと対戦しました。彼らは現状に自信を持っていますし、良い試合でした。
今は回復に専念し、ダービー戦のことを考えましょう。私達はベストを尽くしたいと思います。
私達は継続性を与えていますし、上手く攻撃するバランスが取れたチームです。ブロック内は巧みに閉ざされていましたが、ブロックの外では相手を困難に陥れていました。ピッチ上での読みやプレーに満足しています。
ユルディズとコンセイソンは好調ですし、彼らはデュエルのクオリティーがあります。内を閉ざすチームには有効な個性であり、私達を助けてくれる存在であるから先発起用をしたのです。
後半は重心を上げたことで両選手が求める位置までボールを持ち運んだことで創造性が増しました。彼らのパフォーマンスに満足しています」
トゥーン・コープマイネルス選手:
「今夜の試合で得点したかったですし、何よりも勝ちたかったです。
チームのために可能なら得点やアシストを決めたいです。私達は若いグループですし、オートマチックなメカニズムを発見しています。このように継続しなければなりません」
ドゥシャン・ヴラホヴィッチ選手:
「私達は困難なピッチで非常に良いプレーをするチームを相手に試合をコントロールしたと思います。アグレッシブでしたし、同点に追い付いた後は勝てたかも知れません。逆転できなくて残念です。
前半はシュヴァリエが素晴らしく、シュートに対する反応は驚異的でした。
私達は大きく変わった若いチームです。チャンピオンズリーグ初出場の選手も多くいます。より多くの勝点を得れたと思いますが、先に進みましょう」
攻撃陣の最適な組み合わせが見えて来たことがリール戦での収穫でしょう。左右両サイドと中央から良い形の決定機を作り出せていたからです。
- 右: コンセイソン + カンビアーゾ
- 中央: ヴラホヴィッチ + コープマイネルス(マッケニー)
- 左: ユルディズ + テュラム(マッケニー)
“ボールを保持しているユニット” は「2人ともが攻撃に参加」し、“ボール非保持のユニット” は「1人がボール保持ユニットへのサポート」で「もう1人は後方支援などによるバランス取り」をすることで『攻撃時のバランス』は保たれていました。
その一方で『守備時のバランス』は改善ポイント。CB の2人だけでピッチの横幅はカバーするのは不可能ですし、偽 SB などで「サイドバックが空けたスペース」を突かれて大ピンチを招く頻度は下げたいからです。
チーム状況としては「攻撃陣の最適な組み合わせ」が定まりつつあるため、チアゴ・モッタ監督が守備のアサインメントをどうするかで攻守両面の安定感が増す状況にあると思われます。
ユベントスの次戦は11月9日(土)に開催予定のセリエA第12節トリノ戦です。2024年11月の国際Aマッチデー直前に行われるダービー戦を制するための良い準備ができるのかに注目です。