2024/25 セリエA第11節が行われ、アウェイでウディネーゼと対戦したユベントスはオウンゴールとサヴォナ選手の得点で 0-2 の勝利を手にしました。
先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
Udinese Calcio [3-5-2] |
Juventus FC [4-1-4-1] |
|
---|---|---|
GK | 40: オコイェ | 29: ディ・グレゴリオ |
DF | 27: カバセレ 29: ビヨル 30: ジェネッティ |
37: サヴォナ 4: ガッティ 15: カルル 27: カンビアーゾ |
MF | 19: エヒジブエ 8: ロヴリッチ 25: カールストローム 5: パイエロ 33: ゼムラ |
5: ロカテッリ (C) |
22: T・ウェア 8: コープマイネルス 19: テュラム 10: ユルディズ |
||
FW | 9: デイヴィス 10: トヴァン (C) |
9: ヴラホヴィッチ |
ウディネーゼのルニャイッチ監督は 3-5-2 を選択。トゥーレ選手が前節の退場で起用できない左 CB にはジェネッティを配置転換し、前線2トップはトヴァン選手とデイヴィス選手のコンビで試合を迎えます。
対するユベントスのチアゴ・モッタ監督は 4-1-4-1 を選択。前節パルマ戦からは4選手を入れ替え、攻撃陣ではコープマイネルス選手とユルディズ選手が先発に復帰をして試合に臨みます。
良い入りを見せたのはユベントス。5分に右サイドの深い位置まで侵入したサヴォナからの折り返しにテュラムが右足ダイレクトで合わせたが、シュートはクロスバーの上を通過してしまう。
それでもテュラムは19分にユルディズの横パスからカバセレの股を抜いてから左足でシュート。これは右ポストに嫌われたが、跳ね返りが GK オコイェの背中に当たってゴールイン。ユベントスが先手を取る。
ビハインドとなったウディネーゼは21分にパイエロのスルーパスからデイヴィスが強烈なシュートを放つも、GK ディ・グレゴリオが左手で触れて CK に逃れる。この直後にはトヴァンのクロスにハイエロが飛び込むもわずかに届かない。
すると、ユベントスは37分にテュラムからのパスを受けたユルディズが左サイドから仕掛けてシュート。これも右ポストに嫌われたが、今度は跳ね返りをサヴォナが左足で流し込んで 0-2。
前半は 0-2 とユベントスが2点のリードを持って折り返す。
後半で先にゴールネットを揺らしたのはウディネーゼ。53分にデイヴィスが押したガッティがディ・グレゴリオと接触して無人となったゴールにボールを流し込んだが、さすがに得点は認められず。
対するユベントスは69分にヴラホヴィッチがT・ウェアに託したボールがポストプレーで自身の足元に帰ってくる形となったので左足で強烈な枠内シュート。しかし、GK オコイェが好反応で得点は許さない。
一矢報いたいウディネーゼは高さの活かしたクロス攻撃に懸けるが、ガス欠状態で精度不足は否めず。83分にはカマラのクロスからルッカが強烈なヘディングシュートを放ったもののクロスバーを直撃。
一方のユベントスも89分にバングーラからのラストパスを受けたコープマイネルスが3点目を狙ったが、ここも GK オコイェの好セーブで追加点とはならず。
それでも、ユベントスは試合を 0-2 で終わらせることには成功。クリーンシートで久しぶりの勝利を手にした。
なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: ディ・グレゴリオ 6.5
遭遇したピンチの場面に落ち着いて対処できていたとは言い切れないが、無失点という試合結果が良薬になるだろう。継続性が伴っていることが重要だ。
DF: サヴォナ 6.5
絶妙なタイミングで相手ペナルティー付近に顔を出し、貴重な追加点を奪取。プレー時間を重ねることで攻守の判断に自信を持てていることもプラス材料。
DF: ガッティ 6.5
チアゴ・モッタとの関係は拗れたままのようだが、ピッチ上のパフォーマンスに影響が生じなかったことが良い。
DF: カルル 6.0
守備構築が改善されたことで前節のダニーロよりは好パフォーマンスに映ることだろう。だが、22分のクロス対応でマークが一瞬遅れるなど危ない兆候が見え隠れしていたことには留意すべきだ。
DF: カンビアーゾ 6.0
持ち前の変幻自在さは健在だったが、活動範囲を制限されていたことが伺えるパフォーマンスだった。チーム戦略が変更されたのかは次節以降に分かることだろう。
DMF: ロカテッリ 6.5
ビルドアップ時に DF ラインまで下がることなく、中盤の底に我慢強く留まり続けて配球役を担う。今節ではチーム全体が縦方向にコンパクトだったので守備ブロックも良い形で機能する場面が多かった。
OMF: ティモシー・ウェア 6.0
サヴォナとともに右サイドでの上下動による労を惜しむことなく汗をかき続けた。得点やアシストによる目に見える結果はなかったが、高い献身性は評価されなければならないだろう。
OMF: コープマイネルス 6.0
先発フル出場できたことは大きな収穫。2列目からのプレッシングなど良い面もあったが、本調子のパフォーマンスからは程遠い。復帰直後でなければ厳しい批判に晒されたとしても不思議ではない。
OMF: テュラム 7.0
ユルディズとの連携が素晴らしく、左サイドでのドリブルやボール奪取で大きな存在感を発揮していた。軽率なパスミスによるインターセプトは悔やまれるのでパス出し時の判断力向上が今後の課題と言えるだろう。
OMF: ユルディズ 7.0
左サイドでテュラムと息の合ったプレーを見せて2得点に大きく関与する。素晴らしいパフォーマンスだったのにアシストとして記録に残らなかったことは悔やまれる。
FW: ヴラホヴィッチ 6.0
前半の45分はミスも多く、良いパフォーマンスではなかった。2点リードの後半45分でのプレー内容や振る舞いは良かったが、エースに期待される成果としては物足りなさは否めない。
【交代選手など】
OMF: マッケニー 6.0
70分にテュラムとの交代で出場。堅実なプレーでチームに貢献した。
OMF: コンセイソン 6.0
ヴラホヴィッチに代わって70分から出場する。
DF: ダニーロ ー
80分にサヴォナとの交代で出場。右 SB のポジションに入る。
DF: カバル ー
カンビアーゾに代わって80分から出場機会を得る。
FW: バングーラ ー
T・ウェアとの交代で87分から出場。偽9番というべき役割を引き継ぐ。
チアゴ・モッタ監督 6.5
勝点3を獲得できたことが何よりも大きい。両チームともに中2日で迎えた日程で前半の早い時間帯から動きが鈍かったが、2点を先行した状態で試合を進め、状況によっては低い位置に守備ブロックを敷くなどチームとしての改善箇所も見られた。一過性なのかは次戦以降に分かることだろう。
アビッソ主審 6.0
両チームがガス欠気味だったので微妙な判定になるような場面が少なく、公平な基準で試合を裁いて進行させていた。黒子役に回ることができていた良い審判団だった。