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【採点】 2024/25 セリエA第6節 ジェノア対ユベントス

 2024/25 セリエA第6節が行われ、アウェイでジェノアと対戦したユベントスはヴラホヴィッチ選手のドッピエッタとコンセイソン選手の初得点で 0-3 の勝利を手にしました。

 試合に先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

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表1:先発メンバー(2024/25 セリエA第6節 ジェノア戦)
  Genoa CFC
[3-5-2]
Juventus FC
[4-1-4-1]
GK 95: ゴッリーニ 1: ペリン
DF 4: デ・ヴィンテル
13: バーニ
22: バスケス
6: ダニーロ (C)
15: カルル
3: ブレメル
40: ローヒ
MF 59: ザノーリ
32: フレンドルップ
47: バデリ (C)
23: ミレッティ
69: アハノール
21: ファジョーリ
11: N・ゴンサレス
8: コープマイネルス
16: マッケニー
10: ユルディズ
FW 9: ヴィティーニャ
19: ピナモンティ
9: ヴラホヴィッチ

 ジェノアのジラルディーノ監督は 3-5-2 を選択。ミレッティ選手と左 WB で16歳のアハノール選手が先発するサプライズはあったものの、大方の予想どおりの布陣で試合を迎えます。

 対するユベントスのチアゴ・モッタ監督は 4-1-4-1 を選択。ファジョーリ選手をアンカーに配置し、前日会見で言及された11選手がそのままスタメンに名を連ねて試合に臨みます。

 

 試合は両チームともに「相手の左サイドに最も経験が浅い選手がいるので守備の穴」との認識に基づく切り崩しを試みるも、双方が攻めあぐねる展開で時間だけで経過する。

 すると、24分にジェノアはバデリが負傷。ボヒネンとの交代を余儀なくされてしまう。

 ユベントスは34分にマッケニーが獲得した FK をヴラホヴィッチが狙うもシュートはクロスバーの上。44分にはN・ゴンサレスが右サイドを突破して入れたクロスの軌道が変わるも、GK ゴッリーニが弾き出すことに成功。

 前半はスコアが動かず、0-0 で終了する。

 試合が動いたのは47分。N・ゴンサレスのクロスが大外から戻ってきたところをトラップしたユルディズがデ・ヴィンテルのハンドを誘発。ユベントスが PK を獲得すると、これをヴラホヴィッチがゴール右に決めて先制に成功する。

 これで息を吹き返したヴラホヴィッチは55分にコープマイネルスのスルーパスに反応して DF ライン裏に抜け出すと左足でのシュートをゴール右下に流し込んで2点目を奪取。

 勢いに乗ったユベントスは64分に途中出場のコンセイソンからのクロスにコープマイネルスが合わせるも、シュートはクロスバーを直撃。3点目は逸してしまう。

 一矢報いたいジェノアは84分にボヒネンがミドルシュートを放つもユベントス CB 陣が身体でブロック。88分にはサイドチェンジを受けたマトゥーロの折り返しをピナモンティが狙うも、GK ペリンが CK に逃れる好守で応戦。

 ユベントスはこの直後の89分にテュラムのクロスをコープマイネルスがスルー。逆サイドからフリーで走りこんだコンセイソンが左足で合わせて3点目を奪取して勝敗の行方を決定付けて試合終了のホイッスル。

 後半に3得点を奪ったユベントスがセリエAでは4試合ぶりとなる勝点3を獲得した。

 

 なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。

GK: ペリン 6.0
  試合終了間際にピナモンティのシュートストップという大役が訪れたものの冷静に対処。クリーンシート継続に貢献した。

DF: ダニーロ 6.0
  前半は右 SB、後半は右 CB としてプレー。SB に繰り返しの上下動によるフリーランニングでの貢献を求められていることを踏まえると CB としてのプレーに専念すべきだろう。

DF: カルル 6.5
  後半開始からは右 SB としてプレーし、チームにダイナミズムをもたらした貢献度は大きい。直接的なアシストはなかったが、ジェノアの守備陣を揺さぶる献身性が光っていた。

DF: ブレメル 7.0
  ヴィティーニャやピナモンティに攻撃の起点を作ることは許さず。ジェノアのチャンスの芽を根気強く摘み取り続け、必要とあらば身体を張ったシュートブロックを敢行する壁としても存在感を発揮していた。

DF: ローヒ 6.0
  トップチームでの初先発で時間の経過とともに “怖さ” を認識してボールダッチの乱れが生じていた。また、対面したザノーリにはスピード勝負で苦戦するなど現在地を認識させられることにもなった。ここから成長すれば良い。Forza Jonas.

DMF: ファジョーリ 6.5
  DF ラインに吸収されてしまうロカテッリの悪癖は見せず、中盤の位置でボールを配球し続けたことはプラス。その一方でデュエルやスペースのカバーリングなどボール非保持時の対応能力は大いに改善すべき余地があるプレー内容だった。

OMF: ニコラス・ゴンサレス 6.5
  今日の試合でもがっつり削られていた。負傷を避ける狡猾さが問われることになるだろう。右サイドからの突破力で狙われるだけの脅威になっていたことは事実だ。

OMF: コープマイネルス 7.0
  右サイド寄りのポジションを主戦場に攻撃のタクトを振るう。2点目のスルーパスは極上だったし、守備の戻りでも献身的だった。ゴールが決まっていれば理想だったのは言うまでもない。

OMF: マッケニー 6.0
  得点に直接的な形で関与していないが、味方がスムーズに攻撃するためのフリーランニングで貢献し続けた献身性は高い。先発に選ばれるだけの貢献度はしっかり示していた。

OMF: ユルディズ 6.5
  デッドロックを解除する PK を奪取した結果が何よりも大きい。左サイドからの中央のカットインはドリブルコースが消されつつあるので次なる1手をどうするかが鍵だろう。

FW: ヴラホヴィッチ 7.0
  PK を皮切りにドッピエッタを達成。マーク役がバーニだった追い風を最大限活用していた。中央のスペースを消すことを優先するチームとの対戦でどれだけできるかが注目点だ。

 

【交代選手など】

OMF: ドウグラス・ルイス 6.5
  マッケニーとの交代で62分から出場する。中盤よりも前方でボールを受け、足元の技術を活かして配球する持ち味の良さを発揮していた。

FW: コンセイソン 7.0
  N・ゴンサレスに代わって62分から出場機会を得る。右サイドで突破力を示し、クロスとゴール前への詰めで結果を残すことに成功。得意プレーが対戦相手に認知されてからが本当の勝負だろう。

DF: カンビアーゾ ー
  74分にユルディズとの交代で出場。同時に交代となったローヒが担当していた左 SB でプレー。

DF: サヴォナ ー
  74分に右 SB を担当していたカルルとの交代で出場。デュエルで後手に回っていたことは懸念点だが、足首の状態は問題なさそうだ。

DMF: テュラム ー
  ローヒとの交代で74分から出場。ファジョーリが担当していたアンカーの位置でプレー時間を重ねる。雑なトラップがあったりとスムーズに試合には入れなかった。

 

チアゴ・モッタ監督 7.0
  3試合連続で 0-0 の引き分けに勝利で終止符を打てた結果は素晴らしい。しかし、中央に人数をかけて侵入を阻まれてしまうと有効な打開策が見当たらない問題は横たわったままだ。今回はエピソードに救われたとの認識で改善への高い意欲を継続できるかが重要になるだろう。

コロンボ主審 5.5
  N・ゴンサレスへの足裏タックルとファジョーリのエルボーへの対応は寛容すぎたのではなかろうか。PK の判定は正確かつ迅速だっただけに残念だった。