ユベントスは公式サイト上でジョルジョ・キエッリーニ氏が国内外のフットボール機関部門を管轄するマネージャーとしてクラブに復帰すると発表いたしました。スカナヴィーノ CEO 直属となるため、クラブ経営に関する仕事に従事することになります。
キエッリーニ氏は1984年8月生まれの40歳。2004年にユベントスが保有権を獲得し、翌2005年夏から2022年夏までユベントスでプレーし続けた CB です。
ユベントス退団後はアメリカのロサンゼルス FC でプレー。現役引退後は経営手法を学びつつ、2024年夏にイタリアへ戻って来ていました。
キエッリーニ氏が選んだセカンドキャリアは大方の予想どおり「クラブ経営」。ユベントス在籍中にトリノ大学で経営学修士(MBA)を取得しており、そのキャリアを活かす形と言えるでしょう。
ユベントスでのキエッリーニ氏の役割は『CEO 特別補佐』に該当すると思われます。
キエッリーニ氏が「クラブ経営への関与」を希望しても、学歴だけで実績はゼロの “新米” に職責を与えるのは経営的にリスキーです。
したがって、スカナヴィーノ CEO から「アサイン可能なタスク」をキエッリーニ氏に与え、そのパフォーマンス次第で(今後の組織体制変更を機に)重要な役職に就けるプランと思われます。
ユベントスは “株式会社の体裁を採っているザ・ファミリー企業” であり、「親会社からの心象は芳しくない」という経営者にとって舵取りが難しい現状にあります。
キエッリーニ氏が実務を通して経営的な難局に遭遇しても人材流出を食い止め、業績を残す経営者に成長してくれることに期待です。