トルコの強豪フェネルバフチェは公式X(旧ツイッター)上で「コスティッチ選手を期限付き移籍で獲得することで選手および所属クラブと基本合意に達した」と発表いたしました。
現地9日に実施予定のメディカルチェックを通過した後に正式発表となる見込みです。
コスティッチ選手は1992年11月生まれの31歳。2022年夏にドイツのフランクフルトから加入し、アッレグリ監督の下では左 WB として重用されました。
しかし、チアゴ・モッタ監督が就任した2024年夏に立場は一変。
クラブから構想外を通告されて練習からも締め出し。2026年夏までの現行契約を有しているため、約780万ユーロの残存簿価が “クラブの採った行動によって” 不良債権と化している状態です。
そのコスティッチ選手はトルコからの評価は高く、2024年夏の移籍市場が開いていた際はガラタサライが接近するも交渉は妥結せず。
モウリーニョ監督が説得を行なったフェネルバフチェが合意に達することに成功しています。
ユベントスにとって幸運だったのは「トルコの強豪間で争奪戦が勃発したこと」でしょう。これによって獲得条件の上乗せは不可避となったため、選手とユベントスの双方が納得する条件が提示されることになったはずだからです。
ただ、その場合でも「コスティッチ選手の年俸を全額負担まで」に留まることでしょう。「減価償却費をレンタル料の形で回収」する『ユベントスにとっての理想形』を引き出すのは困難と思われるからです。
メディカルチェックの後に交渉が破談してしまうとユベントスは厄介な状況が少なくとも半年は継続することになってしまうため、コスティッチ選手の移籍がこのまま完了するのかにも注目です。