2024/25 セリエＣ第3節が行われ、ホームにカターニャを迎えたユベントス・Ｂチーム（= Next Gen）は新加入アフェナ＝ギャン選手のゴールで強めるも再び突き放され、1-3 で敗れました。
試合に出場したユベントスの選手は下表のとおりです。
| 選手名 | |
|---|---|
| GK | 30: ダッファラ |
| DF | 32: スティヴァネッロ 23: Ｆ・スカーリャ（→ 20' st. 79: セメド） 4: ペドロ・フェリペ |
| MF | 6: コメネンシア 5: マッカ（→ 31' st. 21: パルンボ） 42: ペーテルス（→ 31' st. 28: オウス） 11: クドリッジ |
| FW | 17: ジェッラ (C)（→ 31' st. 16: アマラディオ） 74: パパドプロス |
| 20: ダ・グラカ（→ 13' st. 3: アフェナ＝ギャン） |
モンテーロ監督は 3-4-2-1 を選択。前節カゼルターナ戦からはボランチのマッカ選手とトップ下のパパドプロス選手の2選手をスタメンに起用する入れ替えを行って試合に臨みます。
最初に相手ゴールを脅かしたのはカターニャ。5分にマッカからボール奪取をしてシュートを放ち、GK ダッファラが弾いた所を押し込んだが、最後の詰めはオフサイドで認められず。ユベントスは肝を冷やす。
落ち着きを取り戻したユベントスは11分にパパドプロスのミドルシュートが枠を捉えるも、これは GK 正面。その後は膠着した時間帯が続く。
この局面の打開に成功したのはアウェイのカターニャ。25分に右45度の位置で FK を獲得するとショートキックで再開したところをキッカーのアナスタシオがニアを射抜き、0-1 と均衡を破る。
カターニャは32分にサイド攻撃から追加点のチャンスを得るも、クロスはシュート寸前でペーテルスがカット。ユベントスは前半を凌ぎ切って1点ビハインドで折り返す。
ハーフタイムでも立て直しを図りたいユベントスだったが、カターニャを相手に防戦一方となる。
すると、61分にストゥラーロが入れたクロスをアナスタシオがフリックする形でボールはフリーのルネッタに渡ると、ルネッタは胸トラップからの左足での反転シュートを突き刺し、カターニャはリードを2点差に広げる。
盤石の試合運びだったカターニャだが、アフェナ＝ギャンにボールを奪われたイングレーゼがアフェナ＝ギャンを倒してレッドカード。残り20分を1人少ない状況で戦うことを強いられてしまう。
ところが、その直後の72分に今度はユベントスのパパドプロスが相手の右足首にスパイクの裏を見せたタックルで一発退場。数的優位の状況は即座に終わってしまう。
それでもユベントスは79分にクリアボールの浮き球をアフェナ＝ギャンがボレーシュートでゴール左上に突き刺し、1-2 と1点差に詰め寄ることに成功する。
だが、84分にカターニャは左サイドの深い位置で得た FK にファーサイドのクアイーニが豪快なヘディングシュートで応えて3点目。
結局、この1点が響いて試合は 1-3 で終了。ユベントスは3試合連続で複数失点の厳しい現状が改めて浮き彫りとなった。
なお、ユベントスのモンテーロ監督は試合後に次のようにコメントしています。
パオロ・モンテーロ監督：
「私達は経験豊富で勝利のために戦う成熟したチームを相手に良いポゼッションをしましたが、多くのことを創出できませんでした。
今夜は成長の糧になるはずです。こうした試合ではディテールで勝敗が決しますし、経験豊富な選手によって罰せられることになるからです。
個々のエピソードに関しては集中が必要ですし、守備面ではもっと成長しなければなりません。カルチョにおいては重要なことです。経験は試合での局面を読むなどボールを保持する上で役立ちます。
しかし、私達はアプローチの面を含めて改善しています。この道を継続しなければなりません。素晴らしい未来を持つ選手達を擁しているからです。
新加入選手？適応中ですし、付加価値をもたらしてくれます。本当に有益ですし、クオリティーを兼ね備えています」
クラウディオ・キエッリーニ FD がチーム編成を担当して2年目となる 2024/25 シーズンも昨シーズンと同様に大きな守備難を抱えての船出となりました。
昨季のチームとの違いは「クラブ内育成資格を満たすことができない U-21 年代の選手が占める割合が増えたこと」でしょう。『U-21 年代の選手』は “ユベントス・プリマヴェーラからの昇格組” が減っており、逸材確保での苦戦は否定できなからです。
今節カターニャ戦に関しては「リスク管理」の観点から試合内容を反省すべきでしょう。
自陣深くからボールを繋ごうとして相手チームからのプレスの餌食になっては元も子もありません。試合の局面を “読んで” ボールを蹴り出すなど、「引き際をどうするか」がチーム全体の課題になると思われます。
Ｂチームの次戦は9月14日（土）に予定されている 2024/25 セリエＣ第4節モノポーリ戦です。
カンピオナートでの連続複数失点は “3試合で” 止めたいですし、それが4試合・5試合と続くようだと勝点を取りこぼす大きな要因になります。「守備の立て直し策」と「攻撃の完成度を高める改善策」を上手く進めることができるのかに注目です。
