2024年は8月31日が土曜日のため、ヨーロッパの主要リーグは「8月30日(金)を移籍最終日」として取り扱いました。“複数選手に構想外を通達して練習から締め出していたユベントス” は該当選手の放出に失敗しています。
2024年夏にクラブから構想外を通告された経験を持つ状態で “ユベントスの所属選手” として移籍最終日を迎えたのは下表の5選手。
その中でマッケニー選手とミリク選手は「(構想外の大量通告による)選手層の薄さ」が深刻な問題となったことを受けて構想外が解除されています。
Po | 選手名 | Age | 推定年俸 (※ 税別) |
償却費 (残存簿価) |
売却額 (損益額) |
---|---|---|---|---|---|
CB | T・ジャロ | 24 | €2.5m | €3m (€4.5m) |
構想外 |
WB | コスティッチ | 31 | €3m ※ 税優遇 |
€3.9m (€7.8m) |
構想外 |
MF | マッケニー | 26 | €2.8m ※ 税優遇 |
€2.5m (€5m) |
|
MF | アルトゥール | 27 | €5m | €10.9m (€21.8m) |
構想外 |
CF | ミリク | 30 | €3.5m ※ 税優遇 |
€2.6m (€5.2m) |
残るT・ジャロ、コスティッチ、アルトゥールの3選手は交渉が成立せず。T・ジャロ選手はローマのメディカルチェックを受けるも破談となりました。
ヨーロッパ主要リーグの移籍市場はイタリアと同様に現地8月30日で閉幕しています。したがって、ここから “人件費の圧縮になる余剰人員の放出” を成し遂げることは簡単ではないでしょう。
ただし、可能性はゼロではありません。2024/25 シーズンの UEFA チャンピオンズリーグ・グループフェーズの登録期限は2024年9月3日。
8月31日が土曜日であるため、移籍最終日が9月2日(月)とカウントされることで「移籍最終日の翌営業日に該当する9月3日(火)までAリストへの登録が可能」という “かすかな希望” は存在しています。
しかし、現実は圧倒的な買い手市場です。「人件費(年俸と減価償却費)の圧縮」という『本来の目標』は達成できずに終わる公算が高いと言わざるを得ないでしょう。
この現状をフロント陣や親会社がどう判断するのかにも注目です。