先日、ユベントスとの2025年夏までの契約を双方合意の下で解消したシュチェスニー選手が現役引退を自身のインスタグラム上で発表いたしました。「心ここにあらず」が決断の理由とのことです。
シュチェスニー選手は1990年4月生まれの34歳。ポーランドの首都ワルシャワ出身でローマへの期限付き移籍を経た2017年夏に保有元のアーセナルからユベントスに加入した GK です。
ユベントスで出場した公式戦は252試合。その内の103試合でクリーンシートを達成した多大な功労者と言えるでしょう。
ユベントスとの契約は2025年夏まであったのですが、チアゴ・モッタ監督の就任の機に「コストカットと若返り」を図ったユベントスの現フロント陣から構想外の扱いを受け、双方合意の下で契約解除を選択しました。
立場的に『フリー』となったことで現役生活を続けることは可能だったのですが、「現役生活を続けようとする心がなかった」との理由で引退を決断。
セレモニーなどが行われないまま、スパイクを脱ぐこととなりました。
ディ・グレゴリオ選手を見切り発車で獲得したことが原因でシュチェスニー選手を引退に追い込んだのです。クラブのブランドイメージは悪化が避けられないでしょう。
「選手との契約内容を尊重しなかったこと」による “大口スポンサー候補の企業に対するネガティブな印象” は地味に影響してくるものと予想されるからです。
(※ “契約内容を尊重して履行するどころか反故にする相手” との新規契約締結は敬遠されがちになるため)
現役引退を発表したシュチェスニー選手は現役時代に持つことが難しかった「家族との時間」をしばらくは楽しむことでしょう。
シュチェスニー選手が選択したセカンドキャリアに幸運が訪れて欲しいと思います。