ユベントスは公式サイト上でミランから DF ピエール・カルル選手をレンタル料330万ユーロの期限付き移籍で獲得したと発表いたしました。契約には買取オプションが付随し、カルル選手は背番号15を着用すると発表されています。
なお、クラブが掲載したプレスリリースは以下のとおりです。
選手カルルの購入に関する
ミランとの合意
トリノ、2024年8月21日 ー ユベントス・フットボールクラブは AC ミランと選手ピエール・カゼイェ・ロンメル・カルル・キャテングワの登録権を2年分割330万ユーロで2025年6月30日まで一時的に保有することで合意いたしました。
本合意にはユベントスが選手登録権を獲得する権利が付与されています。合意金額は3年分割1400万ユーロであり、契約期間内のパフォーマンス目標到達に応じて300万ユーロが追加される可能性があります。
フランス・リヨン出身のカルル選手は2000年6月生まれの24歳。オリンピック・リヨン下部組織の生え抜きで、2020年夏の移籍市場でミランに完全移籍した右利きの CB です。
今回の移籍は「不思議な移籍」と評されるでしょうが、ミラン側の “特殊事情” によって成立した例外的ケースと言えるでしょう。
- リヨンの U-23 から移籍金150万ユーロ弱で獲得
- ユベントスからの “レンタル料330万ユーロ” で『選手カルルの資産価値』が黒字に転換
- 来夏以降の移籍市場での売却額はほぼ全額が『クラブの利益(≠売上高)』として計上可能
- 出場機会に大きな違い
- ミラン: パヴロヴィッチを獲得し、CB の5番手
- ユベントス: 本職 CB はカルルを入れて3人
- 年俸はユベントスがミランを上回る条件を提示
2024/25 シーズン終了後に「カルルがミランに残っていれば CB の3番手以内に入っていた」と言うのは結果論。
現状で “CB の5番手に位置付けられた選手” が『2000万ユーロ弱の移籍金収益』を残してくれるのであれば「経営的には大成功」となるからです。
ユベントスがカルル選手に 2024/25 シーズンで要求するのは(ミランが放出を容認する理由でもある)稼働率。CB 陣は頭数が少ないですし、主将のダニーロ選手はコンディション面が怪しいからです。
期限付き移籍で加入したカルル選手が “自身の評価を再び高める機会” をどれだけ活かすことができるのかに注目です。