『スカイ・イタリア』によりますと、正 GK のディ・グレゴリオ選手がユベントスに移籍したモンツァがケイラー・ナバス選手を後任に据えて獲得が目前に迫っているとのことです。
ユベントスはシュチェスニー選手をモンツァに放出する青写真を描いていたと思われるため、この動きによるダメージを被ることになるでしょう。
GK の補強が必要になっていたモンツァは狙っていたアタランタのゴッリーニ選手の争奪戦に敗れていました。
- ジェノア
- 正 GK のJ・マルティネス選手がインテルに完全移籍
- デ・ヘア選手と交渉するも、給与面で折り合いが付かず
- ゴッリーニ選手の獲得に成功
- モンツァ
- 正 GK のディ・グレゴリオ選手がユベントスに移籍
- アタランタのゴッリーニ選手と交渉も決裂
- ケイラー・ナバス選手の獲得に方針転換
そのため、フリーでの獲得が可能だったケイラー・ナバス選手を確保。また、セリエBへの降格となったサッスオーロで正 GK を務めていたコンシーリ選手の獲得にも乗り出しています。
ベテランの2選手が揃って不振に苦しむ可能性は低いため、モンツァは「ディ・グレゴリオ選手の後任となる正 GK の確保に成功した」と言えるでしょう。
ユベントスにとって少し頭が痛いのは「(余剰戦力となっている)シュチェスニー選手の “現実的な” 移籍先が1つ消滅してしまったこと」です。
ジュントリ FD は「構想外として扱えば選手は退団を決意するだろう」と考えた対応をしているのかもしれませんが、その手法が通用するのは『(ハイセン選手やスーレ選手など)現行の契約条件があまりに買い叩かれている場合』に限定されます。
『良い条件の契約』を持つシュチェスニー選手の場合は契約を盾に「クラブの予算を人質に取って居座ること」が可能であるため、逆効果になるリスクがあるのです。
したがって、シュチェスニー選手の処遇をどうするかはジュントリ FD などフロント陣にとっての重要課題と言えるでしょう。
現状では「シュチェスニー選手の放出先が決まる前に “見切り発車で” ディ・グレゴリオ選手の獲得を敢行した(ので多額の損失を計上せざるを得ない)」と結論付けられる状況にあります。
この現状からジュントリ FD が挽回策を繰り出すことができるのかに注目です。