『スカイ・イタリア』によりますと、ユベントスなど複数のクラブがセリエBに降格したサッスオーロのベラルディ選手の獲得に関心を寄せているとのことです。
今夏の移籍市場で獲得する必要性のない選手であり、獲得したクラブのフロント陣は判断力を疑われることになるでしょう。
ベラルディ選手に去就騒動が起きている理由は「(予期せぬ形で)ベラルディ選手が不良債権に化けてしまったから」です。
- ベラルディは2024年3月に右アキレス腱を断裂
- 一般的に “少なくとも9ヶ月” は離脱を強いられるので、復帰は「2025年1月以降」が現実的
→ EURO 2021 でアキレス腱を断裂したスピナッツォーラが先行指標 - トップコンディションに戻れる保証はない
- 一般的に “少なくとも9ヶ月” は離脱を強いられるので、復帰は「2025年1月以降」が現実的
- サッスオーロがセリエBに降格
- ベラルディの推定年俸300万ユーロを賄うのは困難
- ベラルディとの現行契約は2027年夏まで
“今年8月に30歳の誕生日を迎える WG” にサッスオーロが要求する移籍金を満額支払うクラブは現れないでしょう。しかも、ベラルディ選手はアキレス腱を断裂しているため、2024/25 シーズン前半戦は戦力として計算できません。
イタリア・メディアによる「(怪我から6ヶ月後の)9月から10月には復帰できる」は夢物語。(年齢的にも)フィジカルコンディションが怪我前の状態にまで回復するかは微妙なところなのです。
現状のベラルディ選手に期待できるのは「2024/25 シーズン後半戦での控え WG」です。その一方で「どのぐらい貢献するか」の計算はできません。
この状況のベテラン選手を “2024年夏の移籍市場で” 確保する必要性はありませんし、ベラルディ選手が30代になる2025年以降の移籍市場での評価額はさらに下落することになります。
したがって、ベラルディ選手の獲得交渉を具体化させようとするクラブは現れないでしょう。買い手側にとってはハイリスク・ローリターンな取引だからです。
ガゼッタ紙は「ベラルディ選手がユーヴェ移籍に Si と言った」と書いていましたが、ユベントスのフロント陣が “飛ばし記事” を現実のものにする取引を行うのかに注目です。