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コラム: 『プレーモデルとなる基本戦術の導入』にはサッリ監督時代を反面教師にする必要がある

 チアゴ・モッタ新監督の下で 2024/25 シーズンのプレシーズン・トレーニングを開始したユベントスに対し、マスコミは好意的に報じています。

 プレーモデルの根幹となる『基本戦術の導入』が予想されるため、サッリ監督時代を反面教師にすべきでしょう。

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1:即効性があること

 ユベントスで『プレーモデルとなる基本戦術』を導入しようとした新監督はサッリ監督できるが3つの理由から上手く行きませんでした。その1つ目が「即効性があること」です。

 コンテ監督のように “結果を残せていないチーム” を引き継いだ場合であれば、『即効性』は無視することが可能です。

 しかし、前任のアッレグリ監督は「(どれだけクラブから足を引っ張れようと)最低限の結果は残し続けた」ため、『即効性』は否応なく要求されることになります。

 『即効性』が “部分的にでも” 示されなかった場合は「監督交代をする必要はあったのか?」との疑念を抱かれ始めてしまうからです。

 

2:選手から拒絶反応が出ないこと

 2つ目の理由は「選手から『導入しようとした基本戦術』への拒否反応が出てしまったこと」です。

 “結果を残しているチーム” は『方針転換に失敗して低迷するリスク』を取ろうとしません。『導入しようとする基本戦術』が主力選手にとって “分の悪い賭け” であれば、要求を拒否するでしょう。

 チーム内から造反が出れば、チームの基本戦術は機能不全に陥ります。

 昨シーズンのユベントスでは選手に『パスコースを作り出すための献身的なフリーランニング』を要求しても「各ポジションで抜きん出た年俸待遇を得ている選手が率先して献身性を示すべき」との雰囲気が充満していたのです。

 サッリ監督のように戦術で “雁字搦め” にしてしまうと選手が拒絶反応を示すことになるため、チアゴ・モッタ監督が上手く折り合いを付けられるかがポイントになるでしょう。

 

3:結果が伴わない時期にフロント陣からの支持が続くこと

 最後の理由は「結果が伴わなかった時期にフロント陣が『サッリ監督支持』の姿勢を示さなかったこと」です。

 新しい取り組みが導入開始時から “安定した効果” を示し続けることはありません。どこかで壁に直面し、停滞期(または低迷期)に遭遇してしまうものだからです。

 その際にフロント陣が「監督の方針を支持する」と批判の矢面に立てるかが問われているのです。

 サッリ監督の時は(反アッレグリ派の)ネドヴェド副会長が沈黙を貫いて逃げました。現場とフロント陣の足並みが乱れていては良い結果を手にすることはできません。

 チーム状況が思わしくない時に現場(≒チアゴ・モッタ監督)とフロント陣(≒ジュントリ FD)の関係性がどうなっているかが注目点になると思われます。