現地6月2日(日)に延期となっていた 2023/24 セリエA第29節アタランタ対フィオレンティーナ戦が行われましたが、試合終了間際にアタランタのスカルヴィーニ選手が左ひざ前十字靭帯断裂の大怪我を負いました。
これにより、アタランタの2024年夏の移籍市場での動きが “当初の予定” から変更となる可能性が高いでしょう。
ユベントスは「アタランタのコープマイネルス選手を狙っている」と報じられており、アタランタが希望する移籍金を引き下げるために『若手選手の保有権譲渡+移籍金』の形での交渉成立を模索していました。
そのタイミングで CB のスカルヴィーニ選手が負傷。ユベントス側は「渡りに船」と見なしていることでしょう。
- 今季公式戦44試合3224分に出場していたスカルヴィーニ(20)が左ひざ前十字靭帯を断裂
- 2024/25 シーズンは「ほぼ全休」の見込みとなるため、CB の補強が必須
- 2025年夏の移籍市場でスカルヴィーニの売却は微妙な情勢
- 大怪我からの復帰直後だと移籍金は買い叩かれる傾向
(チアゴ・モッタ監督を招聘して)3バックから4バックに移行するであろうユベントスは「CB 陣に余剰人員が発生する状況」になる可能性が高かったからです。
スカルヴィーニ選手の代役として白羽の矢が立つ可能性が高いのは現時点で以下の2選手と思われます。
- ハイセン(19)
- 2023/24 シーズン後半戦はローマに期限付き移籍
- スカルヴィーニのような成長曲線を描き、ガスペリーニ監督が評価している(と報じられている)
- ドルトムントやニューカッスルからも関心あり
- 「数あるオファーからアタランタを選ぶか」が懸念点
- チアゴ・ジャロ(24)
- 2023年3月に右ひざ前十字靭帯を断裂
- 2024年1月にリールから加入も出場は1試合
- ポテンシャルは怪我前に実証済みで、復調を証明する場を欲している
アタランタの理想は「ハイセン選手の保有権獲得」でしょう。今夏に2000万ユーロ以下の移籍金で獲得できれば、来季の活躍次第で1年後には5000万ユーロ超の値が付くポテンシャルがあるからです。
ただし、ハイセン選手が “マンツーマン・ディフェンス” がベースのアタランタを選ぶかは不明です。イタリア国外からの関心も噂されているため、選手側の意向を無視すると交渉は決裂してしまうでしょう。
対抗となるのはチアゴ・ジャロ選手。高さと速さのある CB でアタランタが好むプロフィールを有しているからです。
大怪我からの復帰明けであることが懸念点になり得ますが、『買取オプションが付随した期限付き移籍』でなら可能性はあると思われます。
主力選手の長期離脱が確定してしまったアタランタが代役にどの選手を指名するのかに注目です。