イタリア・サッカー連盟(FIGC)は公式サイト上でユベントスを含む9クラブ・52名を対象にした訴訟を再提起したと発表いたしました。ユベントス側は不快感を露わにする声明文を掲載しています。
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FIGC はユベントスなどが関係する『キャピタルゲインの水増し疑惑』を調査し、連盟の裁判所に該当のクラブを「水増しした移籍金を用いた不正会計疑惑」の容疑で提訴しました。
しかし、裁判所は「選手の評価額は各クラブが定めるもの」と FIGC 側の主張を棄却。
被告となった各クラブは無罪判決を勝ち取ったことで事態は終息したかに思われたのですが、FIGC が不服申し立てに踏み切ったことで問題が再燃する可能性が生じています。
FIGC が訴訟を再提起したことに対し、ユベントスは反論の声明文を公式サイト上に掲載。その中で主張したいことは以下の2点でしょう。
- クラブが採った行動の正しさ
- 再審を行うに値する新たな要素の不在
判決が下された訴訟案件をやり直すには「再審を実施するに値する “新たな証拠” 」が必要です。
『選手の評価額に対する算定方法』に「違法性がない」と結論付けられた判決理由を覆す “新たな証拠” を提示できるとは考えにくく、再審を求めた FIGC の姿勢には疑問符が付くことになるでしょう。
FIGC もトリノ地検と同様に「振り上げた拳のもって行き場に苦心している」と見受けられます。大きな動きはないと思われますが、動向に注意を払う価値はあると思われます。