ユベントスは負傷離脱中の選手が多く、ベストメンバーが組めないことにアッレグリ監督は頭を悩ませている様子が見て取れます。ただ、ライバル勢よりも筋肉系の負傷で離脱している選手が2倍以上である現実は問題と言わざるを得ないでしょう。
2022年11月3日時点でのセリエA上位勢の離脱中の選手は下表のとおりです。
離脱中の選手 | ||
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ナポリ (1) | ラフマニ | |
アタランタ (3) | ザッパコスタ、デ・ローン、ムリエル | |
ミラン (5) | イブラヒモヴィッチ、フロレンツィ、カラブリア、サーレマカーズ、メニャン | |
ローマ (4) | ダルボエ、ワイナルドゥム、ディバラ、スピナッツォーラ | |
ラツィオ (2) | ベルティーニ、インモービレ | |
インテル (3) | ブロゾヴィッチ、ダンブロージオ、ルカク | |
ユベントス | 筋肉系 (7) |
デ・シリオ、ディ・マリア、ブレメル、パレデス、ヴラホヴィッチ、マッケニー、ケーン |
その他 | ポグバ、カイオ・ジョルジ、イリング |
アタランタ以外の上位勢はユベントスと同様に UEFA のコンペティションを掛け持ちしています。
ただし、それらのクラブで負傷により離脱中の選手は「多くて5人」です。首位のナポリに至っては「ラフマニ選手のみ」とコンディション管理が秀でていることが見て取れます。
一方でユベントスは “筋肉系の負傷だけ” で7選手が離脱中となっており、ひざや足首を負傷した選手も加えると「10選手前後が離脱」しているのです。
この状況は問題視されなければなりませんし、シーズン後半戦に改善されなければならない問題と言えるでしょう。
アッレグリ監督の下でフィットネス・コーチを担当しているのは “盟友” のシモーネ・フォレッティ氏ですが、「フォレッティ氏の調整方法は現代サッカーと合致していないのでは?」との指摘が的を得ている可能性が極めて高くなっています。
「筋肉系の負傷が多い」ことはあっても「他チームよりも負傷者が2倍は多すぎ」です。
しかも今シーズンに限ったことではありません。第1期の時も筋肉系の負傷が多く、地元メディアから指摘はされていたからです。
責任者やアプローチが不変であるなら、今季後半戦も筋肉系の負傷に頭を悩ませることになると思われます。
監督がアプローチを変えないのであれば、監督を含めて交代せざるを得なくなる結果が突き付けられることになるでしょう。