2022/23 セリエC第7節が行われ、アウェイでピアチェンツァと対戦したユベントス・Bチーム(≒ U-23)はシーソーゲームの末に後半アディショナルタイムに追い付かれ、試合は 3-3 の引き分けで終わりました。
試合に出場したユベントスの選手は下表のとおりです。
選手名 | |
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GK | 1: ガロファニ |
DF | 26: バルビエリ(→ 31' st. 7: セクロフ) 5: エンゾアンゴ 4: ムハレモヴィッチ 15: ヴェルドゥチ |
MF | 30: セルサンティ (C)(→ 32' st. 18: ラフィア) 28: バッレネチェア(→ 41' st. 8: ズエッリ) 27: ベサッジョ(→ 21' st. 20: イオコラーノ) |
FW | 10: コンパニョン(→ 21' st. :9 ダ・グラカ) 31: ペコリーノ 16: イリング |
ブランビッラ監督は 4-3-3 を選択。前節ペルゴレッテーゼ戦からは両翼をコンパニョン選手とイリング選手を先発に起用する布陣で試合に臨みます。
最初に決定機を掴んだのはピアチェンツァ。9分に左サイドを突破したモッラのクロスにチェザリーニが抜群のタイミングで飛び込むもボールが足に付かずにシュート機会を逸してしまう。
対するユベントスは16分にコンパニョンがカポフェッリからボール奪取して決定機を手にする。しかし、シュートは GK リナルディが横っ飛びセーブでゴールを死守する。
一方のピアチェンツァは35分にモッラがスルーパスに反応して再び左サイドを突破すると今度は自らシュート。だが、これはユベントスの GK ガロファニがブロックする。
スコアが動いたのは40分。ユベントスは左サイドのイリングが右足でクロスを送るとゴール前に侵入したセルサンティが高い打点でのヘディングシュートを決め、1点を先行して前半を折り返すことに成功する。
チャンスが限られた前半とは対照的に後半は打ち合いとなる。
59分にピアチェンツァはチェザリーニが左サイドから仕掛けてクロスを入れると、GK ガロファニに触れて軌道が変わったボールがムハレモヴィッチに当たってオウンゴールが発生。1-1 の同点に追い付く。
ピアチェンツァは63分にムナリが縦に持ち出してクロスを入れると、逆サイドでモッラが頭で押し込んで 2-1 と逆転に成功する。
逆にビハインドを背負ったユベントスだったが、80分にイオコラーノが入れた左 CK を逆サイドでバッレネチェアがヘディングで合わせて 2-2 の同点に戻して試合終盤を迎える。
すると直後の81分にラフィアからの展開を受けたイリングがクロスと入れるとペコリーノがシュート。これが GK リナルディがストップしたが、こぼれ球をイリングが押し込んでユベントスが 2-3 と逆転に成功する。
逃げ切りたいユベントスだったが92分にムナリにクロスを入れられるとフリーのパラッツァーロが強烈なヘディングシュート。これは GK ガロファニが止めたが、こぼれ球をチェザリーニに押し込まれて 3-3 の同点に追い付かれてしまう。
結局、試合はこのまま 3-3 で終了。両チームが勝点1を分け合った。
試合後にブランビッラ監督は次のようにコメントしています。
マッシモ・ブランビッラ監督:
「一瞬の事象とエピソードでわずか数分の間に状況が何度も変化する奇妙な試合でした。
もう少し経験があれば、結果を持ち帰れたかもしれません。また、ピアチェンツァには監督交代の良い影響もあったことでしょう。セリエCの試合は1つのエピソードで変わってしまうものです。
私達はより高いカテゴリーを目指せる選手たちを擁する良いチームです。今日のような試合は私達に成長の必要性を教えてくれます。大人のサッカーは複雑であり、時間をかけて習得するものだからです」
先行してリードを持って前半を折り返し、逆転を許すも再逆転に成功したことは高く評価されるべきでしょう。
それだけに後半アディショナルタイムの失点は悔やまれます。クロスを入れられたことは止むを得ないものの「ゴール中央のスペースを消せず」に “複数の相手選手が” フリーで飛び込めていたからです。
昨今の現代サッカーではバスケットの『セットオフェンス』のように「5〜6選手が戦術的な動きをして相手守備陣を突破する」ことが一般的になっています。
囮になる選手も組み込まれているのですから、相手に惑わされないよう基本となる『守備の大原則』は忘れてはならないことと言えるでしょう。
Bチームの次戦は10月12日(水)に予定されているセリエC第5節ヴィチェンツァ戦です。
国際Aマッチデーの関係で延期となっていたヴィチェンツァ戦で開幕節以来の勝利を手にすることができるのかに注目です。