2022/23 UEFA ユースリーグ第1節が行われ、アウェイで PSG と対戦したユベントスが前半だけで5失点を喫し、後半に2点をあげて追いすがるも 5-3 で敗れました。
試合に出場したユベントスの選手は下表のとおりです。
選手名 | |
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GK | 1: スカーリャ |
DF | 2: ヴァルデジ(→ 1' st. 10: ハサ) 32: エンゾアンゴ 4: ハイセン 3: ローヒ |
MF | 33: ムラッツィ(→ 40' st. 5: デッラヴァーレ) 22: エンオンゲ(→ 26' st. 8: ピサピア) 6: ドラティオット (C) 11: ムバングラ(→ 1' st. 7: ストリドンク) |
FW | 9: N・トゥルコ 17: ユルディズ(→ 8' st. 31: マンチーニ) |
モンテーロ監督は 4-4-2 を選択。今季からBチームに主戦場を移したエンゾアンゴ選手とムラッツィ選手の2人を起用し、前線はN・トゥルコ選手とユルディズ選手の2トップで試合に臨みます。
試合が動いたのは3分。PSG は左サイドをオーバーラップして攻撃参加をしたムンツ・ワ・ムング選手の折り返しを中央でフスニ選手が合わせて先制に成功する。
勢いに乗った PSG は7分に自陣内でのフスニ選手のポストプレーからザイレ=エメリ選手がカウンターを発動。スピードでエンバングラ選手を振り切ってゴールを決め、PSG のリードは2点に拡大する。
対するユベントスは17分に右サイドで得た FK から生じた混戦でムバングラ選手が押し込み、2-1 と1点差に詰め寄る。
だが、36分にフェルナンデス選手からのスルーパスに反応したフスニ選手に抜け出されると右45度の位置からゴール左下にシュートを決められ、PSG のリードは再び2点に戻る。
すると PSG は44分に最終ラインからのフィードに反応したガルビ選手が浮かせたシュートでチーム4点目を奪取。直後の45分にはガルビ選手からのラストパスを受けたレミナ選手が決め、5-1 と前半だけで勝敗の行方は決してしまう。
1つでも多い収穫を持ち帰りたいユベントスは74分にドラティオット選手からのパスを受けたストリドンク選手がカットインからシュートを放つも GK 正面。
それでも76分にゴール正面やや左の位置で得た FK を途中出場のハサ選手が壁の上を通過してゴール左上に決めて 5-2 とビハインドを縮める。
79分には左 CK のクリアボールを回収したN・トゥルコ選手がペナルティーエリア内で倒されて PK を獲得。これをハイセン選手がゴール右に蹴り込み、5-3 と2点差にまで詰め寄る。
だが、84分にドラティオット選手がこの試合で2枚目となるイエローカードで退場となり、ユベントスの反撃はここで終了。試合は 5-3 で終了し、PSG に軍配が上がった。
なお、モンテーロ監督は試合後に次のようにコメントしています。
パオロ・モンテーロ監督:
「このコンペティションでは PSG のようなスピードとクオリティーを兼ね備えたチームと相対します。彼らは勝利に値しました。
私達は自分たちが強いと自覚し、態度を正して行かなければなりませんが、それをピッチ上のあらゆる場所で証明する意志はあります。
この敗戦からどのコンペティションも同じ考えを持ってプレーしなければならないと気づかなければなりません。選手たちの将来のキャリアにとって重要な1歩だからです。
クオリティーはありますし、改善の余地は残されています。私達は若手選手たちを手助けするためにここにいる訳ですし、手を差し伸べ続けます。一緒に仕事ができて私は嬉しいです。
敗けることはあります。ただ、再びそうならないことを望みます」
今季のチームで課題となるであろう「守備力」がそのまま試合結果に現れてしまいました。
前半だけで5失点ですから改善は不可避です。ユベントスの守備陣は「スピードに乗った PSG の攻撃を遅らせる守り」ができておらず、攻撃を完結されていたことが響いたと言えるでしょう。
攻撃と止めることができる理想的ですが、「相手の攻撃を遅らせることで増援を待つ」が現実的な守り方です。PSG 戦では守備のフィルターが上手く機能していなかったため、この部分から着手をすべきと思われます。
プリマヴェーラの次戦は9月10日(土)に予定されているカンピオナート第5節ヴェローナ戦です。1週間後にはユースリーグ第2節が控えているため、守備面に関する自信を深めるプレーができるのかにも注目です。