2022/23 セリエＡ第1節サッスオーロ戦はディ・マリア選手のゴールとヴラホヴィッチ選手のドッピエッタでユベントスが 3-0 の勝利を手にしました。
先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
| Juventus FC [4-4-1-1] |
US Sassuolo Calcio [4-2-3-1] |
|
|---|---|---|
| GK | 36: ペリン | 47: コンシーリ |
| DF | 6: ダニーロ 19: ボヌッチ (C) 3: ブレメル 12: Ａ・サンドロ |
17: ミュルドゥル 5: アイハン 13: フェッラーリ (C) 6: ロジェリオ |
| MF | 11: クアドラード 28: ザカリア 5: ロカテッリ 8: マッケニー |
16: フラッテージ 7: Ｍ・エンヒキ 10: ベラルディ 42: トルストベット 77: キリアコプロス |
| FW | 22: ディ・マリア 9: ヴラホヴィッチ |
92: デフレル |
ユベントスのアッレグリ監督は 4-4-1-1 を選択。ディ・マリア選手をトップ下に配置し、注目の左サイドはＡ・サンドロ選手とマッケニー選手の組み合わせで試合に臨みます。
対するサッスオーロのディオニージ監督は 4-2-3-1 を選択。キリアコプロス選手を左 MF として起用し、CF にはデフレル選手を配置する布陣で試合を迎えます。
試合は開始1分にマッケニーのパスに反応したＡ・サンドロがペナルティーエリアに侵入し、ミュルドゥルとの接触で倒れるが笛は鳴らず。その後は両チームがチャンスを伺う時間が続く。
流れが傾いたのは20分。サッスオーロはベラルディのクロスにデフレルが合わせたが、シュートは GK ペリンがライン上でストップ。直後の21分にはデフレルがミドルを狙うもペリンが再び立ちはだかる。
試合が動いたのはクーリング・ブレイク明けの26分。両サイドからのサイド攻撃で揺さぶり続けたユベントスはＡ・サンドロからのクロスを逆サイドでディ・マリアが叩きつけて先制に成功する。
対するサッスオーロは31分にアイハンのロングシュートが枠を捕らえたが、これは GK ペリンが横っ飛びセーブで応戦。ゴールは許さない。
するとユベントスは41分にＡ・サンドロのフィードに反応してペナルティーエリア内でボールキープを試みたヴラホヴィッチがフェッラーリに倒されて PK を獲得。これをヴラホヴィッチが自らゴール正面に蹴り込み、前半を2点のリードで折り返す。
後半で先にチャンスを作ったのはアウェイのサッスオーロ。49分にエンヒキがミドルシュートを放つも GK ペリンが落ち着いて処理。
ユベントスは直後の50分にディ・マリアがロングカウンターで応戦すると、51分にハイプレスからボールを回収したディ・マリアのラストパスをヴラホヴィッチが合わせて3点目を奪取する。
一矢報いたいサッスオーロはフラッテージがミドルやヘディングでゴールに迫るが、GK ペリンの牙城を崩すことはできず。74分には途中出場のピナモンティが抜け出したが、シュートはペリンに阻まれてしまう。
3点のリードを持ったユベントスはコスティッチ、ロヴェッラ、スーレにプレー時間を付与。4点目を奪うことには至らなかったもののクリーンシートで試合を終え、開幕戦を 3-0 で制して勝点3を獲得した。
試合に出場したユベントスの選手・監督への採点は以下のとおりです。
GK: ペリン 7.0
鬼神のごとく好セーブを連発。最後尾から安定感を示していた。
DF: ダニーロ 6.0
手堅い守備に加え、タイミングの良いフルスプリントによるオーバーラップで右サイドからの攻撃に厚みを加えていた。状態の良さが伺える。
DF: ボヌッチ 6.0
最終ラインを上手く統率し、サッスオーロの攻撃陣にペナルティーエリア内で効果的な仕事を許さなかった。
DF: ブレメル 6.0
対人守備力の高さを見せて上々のデビュー戦を飾る。ビルドアップに関しても堅実さが光った。
DF: アレックス・サンドロ 6.5
嬉しい誤算と言えるだろう。ピッチ上にはブラジル代表でのアレックス・サンドロがいた。パフォーマンスを継続すれば、評価が真逆になり得る。
MF: クアドラード 6.0
右サイドでスタートし、途中からは左サイドに回って横幅を取る役割を担う。クロスやミドルシュートで攻撃のリズムを作り続けた。
MF: ザカリア 6.0
ロカテッリとコンビを組み、汗かき役として中盤を支えた。プレスの餌食となってボールロストからカウンターを許した22分のプレーが反省点と言えるだろう。
MF: ロカテッリ 6.0
ザカリアと同様に前半はややスロースタート気味だったが、クーリングブレイクを機にチームとしてのプレー内容が向上したことで状態も上がる。堅実なプレーだった。
MF: マッケニー 6.0
左サイドでＡ・サンドロの攻撃参加を促し、前半の途中からはトップ下でサッスオーロのレジスタ役を監視。オフ・ザ・ボールでの動きで貢献していた。
FW: ディ・マリア 7.5
均衡を破る先制点やヴラホヴィッチの2点目をアシストする結果だけでなく、ファイナルサードでの効果的なパスも光った。良いコンディションを維持することが課題となるだろう。
FW: ヴラホヴィッチ 7.0
開幕節でドッピエッタを決め、得点王に向けても好スタートを切った。裏抜けを狙った際の味方からのパスが足元や後方になっており、この部分の改善が課題の1つに挙げられる。
【交代選手など】
DF: デ・シリオ 6.0
61分にＡ・サンドロとの交代で出場。左サイドバックの仕事を引き継いで堅実なプレーに終始した。
MF: コスティッチ 6.0
クアドラードとの交代で61分から出場し、ユベントスでのデビューを果たす。左サイドから得点の雰囲気を漂わせるクロスを供給しており、アシストやゴールは時間の問題だろう。
MF: ミレッティ 6.0
ディ・マリアに代わって66分から出場機会を得る。中盤のインサイドハーフで落ち着いたプレーを見せ、計算できる存在であることを示した。
MF: ロヴェッラ 6.0
76分にロカテッリとの交代で出場する。ボールを受け取って前線に展開し、守備でもスペースを消し続けるレジスタとして及第点の内容だった。
FW: スーレ ー
76分にマッケニーとの交代で出場し、右サイドのアタッキングハーフに入る。サイドライン近くで横幅を確保しつつ、周囲の味方と連携して攻撃に絡むなど自信を育むプレー内容だった。
アッレグリ監督 6.5
絶対に失敗できない開幕節で新加入選手が期待どおりのパフォーマンスを見せて快勝した。負傷離脱中の選手が相次いでいるだけにコンディション管理が重要になるだろう。内容が伴ったいたことも収穫。
ラプアーノ主審 6.0
注目度の高い開幕節で冷静なジャッジを続けていた。立ち上がりにＡ・サンドロが倒された場面での PK は取りにくいが、ヴラホヴィッチはボールキープに成功した選手が抱え込まれて倒されたのだから PK の判定は妥当だろう。イエローの基準も的確だった。
