ユベントスは公式サイト上で DF のルカ・ペッレグリーニ選手がドイツのフランクフルトに1年間の期限付き移籍をすると発表いたしました。なお、買取オプションなど付随条項の有無には言及されていません。
ペッレグリーニ選手は1999年3月生まれの23歳。ローマの下部組織出身の左 SB で2019年夏にスピナッツォーラ選手との交換トレードでユベントスが保有権を獲得していました。
昨季はユベントスでセリエAに18試合・1113分に出場し、トップチームでポジション争いをする能力が備わっていることを示しました。
ただ、1113分の出場時間でイエローカード6枚は「2試合でイエロー1枚」のペースとなるため多すぎます。この部分がユベントスでのレギュラー奪取を阻む要因になったと言えるでしょう。
そのペッレグリーニ選手にはコスティッチ選手が抜けたことで生じた “左 WB の穴” を埋める必要があるフランクフルトが期限付き移籍で獲得しました。この取引はプラス面が大きいと思われます。
- フランクフルト:
- 来夏に契約満了するコスティッチが今夏に退団したため、今季のチームで左 WB を務める選手が必要
- コスティッチの後継選手をリストアップ済みの場合、期限付き移籍での獲得が望ましい
- ユベントス:
- ペッレグリーニが選手評価を高める機会を得ている
- ペッレグリーニ選手:
- ユベントス残留時よりも出場機会が得られる可能性が大
- 評価を高めれば来季以降の選択肢が広がる
フランクフルトは『戦術コスティッチ』と言われるほど左サイドからの攻撃が強烈であり、コスティッチ選手との契約が満了する2023年夏には「過渡期を迎える前提での準備が不可避」と見られていました。
それが1年前倒しとなったのですから、“今季の乗り切るための即戦力” を早急に確保する必要があったことは容易に想像できます。
一方のユベントスは「A・サンドロ選手の契約が2023年夏で満了」するため、ペッレグリーニ選手が「2023/24 シーズンから主力」になってくれれば理想的です。この利害が一致したことで電撃移籍が実現したのでしょう。
ペッレグリーニ選手はフランクフルトで実績を残すことで「来季以降の選手キャリアを選手主導にすることができる」というメリットが生じます。ペッレグリーニ選手がドイツ・ブンデスリーガで躍動してくれることに期待です。