2022/23 シーズンのプレシーズン・マッチ2戦目となったバルセロナ戦はデンベレ選手とケーン選手がドッピエッタを記録し、試合は 2-2 の引き分けに終わりました。
先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
FC Barcelona [4-3-3] |
Juventus FC [4-3-3] |
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GK | 1: テア・シュテーゲン | 1: シュチェスニー |
DF | 20: S・ロベルト 15: クリステンセン 24: E・ガルシア 18: J・アルバ |
6: ダニーロ 19: ボヌッチ (C) 3: ブレメル 12: A・サンドロ |
MF | 14: ニコ 5: ブスケツ (C) 19: ケシエ |
28: ザカリア 13: ロヴェッラ 27: ロカテッリ |
FW | 7: デンベレ 12: レバンドフスキ 17: オーバメヤン |
22: ディ・マリア 18: ケーン 11: クアドラード |
バルセロナのシャビ監督は 4-3-3 を選択。新加入のレバンドフスキが CF で先発。デンベレ選手とオーバメヤン選手が両 WG に入る陣容で試合を迎えます。
対するユベントスのアッレグリ監督も 4-3-3 を選択。ボヌッチ選手とブレメル選手が CB でコンビを組み、ポグバ選手の代役はロヴェッラ選手が担当。ディ・マリア選手は右 WG に入る布陣で試合に臨みます。
最初に決定機を掴んだのはバルセロナ。7分にブレメルの縦パスをブスケツが引っ掛けると最後はレバンドフスキがシュート。しかし、枠の上へと外れる。
対するユベントスは16分にA・サンドロのパスに反応したクアドラードがクロスも入れるもディ・マリアは中央で合わせられず。29分にはケーンがディ・マリアのクロスに飛び込むも合わせ切れない。
試合が動いたのはクーリング・ブレイク明けの34分。右サイドから個人技で突破したデンベレが右足で強烈なシュートを決め、バルセロナが1点を先制する。
一方のユベントスは39分にロカテッリが左サイドに展開するとクアドラードが左足でダイレクトクロス。これを走り込んだケーンが右足で合わせて 1-1 の同点に追い付く。
だが、バルセロナは直後の40分に右サイドでボールを受けたデンベレがカットインから左足で巻いたシュートを決めて 2-1 と勝ち越して前半を折り返す。
後半で先に決定機を作ったのもバルセロナ。50分にハフィーニャの弾丸ミドルが枠を捕らえたが、GK ペリンが好守で CK に逃れる。
ユベントスは52分にディ・マリアのスルーパスはカットされたが、こぼれ球を回収したザカリアのラストパスを走り込んだロカテッリが落としたところをケーンが押し込んで 2-2 の同点に追い付く。
60分過ぎになると両チームがBチームの選手を大量投入。ユベントスの顔ぶれは以下のように変化する。
- GK: ペリン
- DF: クアドラード、ガッティ、ルガーニ、ペッレグリーニ
- MF: ザカリア、ロヴェッラ、ファジョーリ
- FW: ディ・マリア、ケーン、コンパニョン
その後、勝ち越しのチャンスを手にしたのはバルセロナ。68分にガッティのファールで得た FK をハフィーニャが直接狙うも右ポスト。こぼれ球を回収して最後はアンス・ファティが左サイドから巻いて狙ったが今度はクロスバーに阻まれる。
バロセロナは試合終了間際の87分にガビが、91分にはデパイが決定機を手にしたもののシュートは GK ペリンが好守で応戦。試合は 2-2 の引き分けで終了した。
課題と収穫のある試合だったと言えるでしょう。序盤は「DF ラインの中で “球出し” への自信が最も乏しいと思われるブレメル選手から出されたパスの受け手」が狙われてショートカウンターを浴び続けました。
15分すぎからはロカテッリ選手とロヴェッラ選手の連動した動きで “ブスケツ選手の脇” を突けるようになり、バルセロナのハイプレスを回避する頻度が大きく向上しました。
ポグバ選手が不在だった中で「ハイプレスを回避して相手陣内に持ち込めた」ことは自信になるでしょう。ファイナルサードではディ・マリア選手がアクセントを付けたり、ディ・マリア選手のいないサイドから攻めたりとバリエーションが確認できたことも収穫と言えるでしょう。
プレシーズン・マッチ3試合目のレアル・マドリード戦では「ディ・マリア選手がピッチ上にいない時間帯だとファイナルサードでの崩しはどうなるか」がポイントになると思われます。
プレシーズン・ツアーに参加している選手たちが収穫を得ることができるのかに注目です。