「中盤 MF に複数の若手有望株選手を擁するユベントスが今夏にどの選手を手元に残すのか」に『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が注目しています。ミレッティ、ファジョーリ、ロベッラの3選手は立ち位置が異なるだけに興味深いことだと言えるでしょう。
3選手の簡単なプロフィールは以下のとおりです。
- ニコロ・ロベッラ(20)
- 2001年12月生まれ
- ジェノア下部組織出身
- 2021年1月に「ポルタノーバ+ペトレッリとの交換トレード」でユベントスが保有権を獲得
- セリエAでは42試合に出場
- ニコロ・ファジョーリ(21)
- 2001年2月生まれ
- ユベントスのクラブ内育成選手
- クレモネーゼ(セリエB)で3得点7アシスト
- ファビオ・ミレッティ(18)
- 2003年8月生まれ
- ユベントスのクラブ内育成選手
- Bチーム(セリエC)で3得点4アシスト
実績面ではセリエAでスタメン出場の最も多いロベッラ選手が1歩リードしています。ただ、今季は中盤以降に筋肉系の負傷離脱があり、期待したほどの出場機会が得られていないことが実情です。
ファジョーリ選手は昨シーズンにBチームで格の違いを見せ、今季はセリエBの舞台においても格の違いを見せています。そのため、来季は「セリエAの舞台でどれだけできるか」が評価されることになるでしょう。
ユベントスとしては「保有権を持つ将来有望な3人の MF でどの選手をチームに残すか」という難しい判断を迫られることになります。
ロベッラ選手だと「より即戦力」としての貢献が期待されますし、ミレッティ選手だと「試合ごとの成長」が期待される立場にあるからです。また、主軸として期待されるロカテッリ選手との連携や獲得が噂される新戦力との兼ね合いもあります。
したがって、どの選手がチームに残るのかは流動的な状況と言えるでしょう。チームが「手元に残したい」と考えても、選手側が「まとまった出場機会が欲しい」と期限付き移籍を希望することも起こり得るからです。
ユース部門の育成力が備わっていることは「結果」として示されているだけに、『トップチームの育成力』がどのぐらい備わっているのかにも注目です。