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【採点】 2021/22 セリエA第26節 ユベントス対トリノ

 2021/22 セリエA第26節トリノ戦はデ・リフト選手のゴールでユベントスが先制するも、ベロッティ選手のゴールでトリノが追い付き、試合は 1-1 で引き分けました。

画像:攻守両面で存在感を発揮したデ・リフト

 両チームの先発した選手とフォーメーションは以下のとおりです。

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画像:2021/22 セリエA第26節 ユベントス対トリノ
表1:先発メンバー(2021/22 セリエA第26節 トリノ戦)
  Juventus FC
[4-3-3]
Torino FC
[3-4-2-1]
GK 1: シュチェスニー 32: ミリンコビッチ
DF 11: クアドラード
4: デ・リフト
12: A・サンドロ
17: ペッレグリーニ
26: ジジ
3: ブレメル
13: R・ロドリゲス
MF 28: ザカリア
27: ロカテッリ
25: ラビオ
17: シンゴ
10: ルキッチ
38: マンドラゴラ
27: ボイボダ
FW 10: ディバラ (C)
7: ヴラホビッチ
9: モラタ
4: ポベガ
14: ブレカロ
9: ベロッティ (C)

 ユベントスのアッレグリ監督は 4-3-3 を選択。ルガーニ選手が試合前に屈筋を痛めたことでA・サンドロ選手が CB に回り、ペッレグリーニ選手が左 SB で急遽先発。中盤 MF や前線 FW 陣は予想されたメンバーで試合に臨みます。

 対するトリノのユリッチ監督は 3-4-2-1 を選択。こちらはベロッティ選手が1トップに入り、2列目からポベガ選手とブレカロ選手がサポートする予想された陣容で試合を迎えます。

 

 試合は最終ラインに不安を抱えることになったユベントスに対し、トリノがハイプレスを仕掛けて動揺を誘う。トリノは6分にマンドラゴラが左ハーフスペースを抜け出してシュートもシュチェスニーがストップ。

 9分には左サイドを抜け出したブレカロがクロスを送るも、シュチェスニーがわずかに触れたことでベロッティには合わず。対するユベントスは9分にザカリアのスルーパスに反応したラビオがシュートに持ち込むも、ボールは枠のわずかに右。

 試合が動いたのは13分。ユベントスはクアドラードが入れた左 CK にファーサイドのデ・リフトが高い打点でシュートを叩き込んで先制する。

 トリノも16分にマンドラゴラが入れた右 CK にシンゴが飛び込むも枠の左。40分にはボイボダが入れたクロスにベロッティが合わせようとするとも、ボールは頭上を通過してしまう。

 1点のリードで折り返したユベントスは後半開始と同時にポベガとの接触で左ひざを痛めていたペッレグリーニを下げ、デ・シリオを投入する。

 ただ、試合はサイド攻撃からの高さ勝負に持ち込むトリノのペースで進む。47分にブレカロからの展開で得た決定機はシンゴが枠外に飛ばしてしまい、50分のマンドラゴラのシュートはシュチェスニーが好セーブで応戦する。

 ユベントスは53分にディバラがロングシュートで反撃するが、このプレーで足を痛めたディバラは途中交代。怪我人続出で試合終盤を迎えることになる。

 するとトリノは62分にブレカロが左サイドを縦に突破して折り返しのクロスを送ると、A・サンドロのマークを外したベロッティが左足ボレーでシュチェスニーを破り、試合は 1-1 の振り出しに戻る。

 勝ち越しを狙うユベントスは攻撃陣を途中交代で投入するが、決定機を効果的に作ることはできず。デ・リフトやマッケニーのシュートはいずれも相手 DF のシュートブロックに阻まれて GK にセーブを強いれずに試合終了のホイッスル。

 結局、試合は 1-1 で終了し、ユベントスは勝点1の獲得に留まった。

 

 試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。

GK: シュチェスニー 6.5
 クロス対応やシュートブロックを高い精度で遂行し、最後尾で奮闘し続けた。

DF: クアドラード 6.0
 攻守両面でベストを尽くす。ブレカロのアシストは許したが、クロスのコースは最大限消せていた。先制点のアシストを記録した働きは評価されるべきである。

DF: デ・リフト 7.0
 ピンチの芽を摘み、先制点を奪うなど攻守両面でチームを牽引する存在だった。周囲が呼応していれば、勝利を手にすることができていただろう。

DF: アレックス・サンドロ 5.5
 ポゼッション時の CB としては素晴らしいクオリティーだったが、細かい動きで勝負をする相手 FW にマークを外され続けて手痛い代償を支払うことになってしまった。

DF: ペッレグリーニ 6.0
 緊急出場だったが、フィジカル自慢のシンゴやポベガとのバトルで互角に持ち込む。交代の理由が軽微であることを祈るばかりだ。

MF: ザカリア 6.0
 大きなストライドを活かしてボール奪取や持ち上がりで貢献。中盤の良いアクセントになっていた。

MF: ロカテッリ 5.5
 DF ラインに下がって3バックを形成など動きで局面に変化しようとしたが、予想されたポジショニングであったことから脅威とはならず。試合から消えていた。

MF: ラビオ 6.0
 最前線への飛び出しなど堅実なプレーを遂行。派手さはないが、確実性でチームに貢献した。連携が機能するとさらに飛躍することだろう。

FW: ディバラ 6.0
 右サイドでの前後のポジションチェンジでボールを引き出すなどピッチ中央で変化を付ける。ただ、後半の早い時間帯に左足を痛めてプレー続行不能となってしまった。

FW: ヴラホビッチ 5.0
 ブレメルに封じ込められ、効果的な仕事をすることが全くできなかった。

FW: モラタ 5.5
 左サイドで深い位置への走り込みやキープなど一定の仕事をしていたが物足りないことは否めず。FW 陣全体での迫力が不足していた。

 

【交代選手など】

DF: デ・シリオ 6.0
 46分からペッレグリーニとの交代で出場。左 SB として安定したプレーを攻守両面で見せた。

MF: マッケニー 6.0
 ディバラに代わり、54分から出場する。右 WG やアタッキングハーフの役割を卒なく遂行した。

MF: アルトゥール ー
 ロカテッリとの交代で74分から出場機会を得る。持ち前のテクニックでトリノのプレスを難なく回避するもチームのペースは上がらず。投入の遅れが悔やまれる状況だった。

FW: ケーン ー
 ヴラホビッチに代わって74分から出場。サイドに流れる動きでトリノのマーカーから外れてはいたが、決定機で脅威の少なく存在感は薄かった。

 

アッレグリ監督 5.5
 試合前にルガーニが負傷するアクシデントに見舞われたのは計算外で同情の余地はあるが、試合中の交代采配は不味いものが多すぎた。これでは前任の二の舞となるのは時間の問題だ。結果を残せないなら上層部も考えを改めることだろう。勝負師としての腕が問われている。

マッサ主審 6.0
 ダービー戦によるバトルが展開されていたが、判定基準は保たれていた。スタジアムの雰囲気に飲み込まれることなく審判団としての仕事をやり遂げた。