2021/22 セリエA第24節ベローナ戦はヴラホビッチ選手とザカリア選手のゴールでユベントスが 2-0 の勝利を手にしました。
先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
Juventus FC [4-3-3] |
Hellas Verona FC [3-4-2-1] |
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GK | 1: シュチェスニー | 96: モンティポ |
DF | 6: ダニーロ 4: デ・リフト 3: キエッリーニ (C) 2: デ・シリオ |
16: カゼーレ 21: ギュンター 17: チェッケリーニ |
MF | 28: ザカリア 5: アルトゥール 25: ラビオ |
29: デ・パオリ 14: イリッチ 4: ベローゾ (C) 8: ラゾビッチ |
FW | 10: ディバラ 7: ヴラホビッチ 9: モラタ |
7: バラク 61: タメゼ 11: ラザーニャ |
ユベントスのアッレグリ監督は 4-3-3 を選択。ヴラホビッチ選手を3トップの中央で起用し、ザカリア選手も中盤の一角で即スタメンとなる予想されたメンバーが名を連ねて試合に臨みます。
対するベローナのトゥドール監督は 3-4-2-1 を選択。ラザーニャ選手1トップに配置し、2列目ではバラク選手を基本にボランチの選手を含めて役割を交換するシステムを用いて試合を迎えます。
試合は7分にラビオの持ち上がりからヴラホビッチが強烈なミドルシュート。これは GK モンティポが横っ飛びセーブで応戦する。
試合が動いたのは13分。シュチェスニーのゴールキックをヴラホビッチが競り合うとクリアボールをディバラが回収。ディバラが裏に送ったボールに追い付いたヴラホビッチがループシュートでポンティポをかわし、ユベントスが先制する。
先行したユベントスはヴラホビッチにボールを集めて追加点を狙う。37分にはディバラのスルーパスを受けたモラタの折り返しにヴラホビッチが飛び込むも、シュートは枠のわずかに右。
一方のベローナは43分にラゾビッチの仕掛けからラザーニャのポストプレーとのワンツーでフィニッシュに持ち込むも上手くミートせず。前半はユベントスが1点のリードで折り返す。
後半はハーフタイムで修正を施したベローナが攻勢を仕掛ける。51分に左サイドからラゾビッチが仕掛けて左足で入れたクロスがゴールへ向かうがシュチェスニーが掻き出す。
耐え続けたユベントスは61分にモラタがドリブルで左サイドを持ち上がってスルーパスを送ると、右サイドを抜け出したザカリアが冷静に流し込んでリードは2点に拡大する。
3点目を狙うユベントスはディバラやラビオがゴールを脅かすが、GK モンティポの好セーブに阻まれてスコアは動かず。対するベローナも82分にラゾビッチ選手のクロスがゴールに向かうが、シュチェスニーがパンチングで逃れる。
ユベントスもマッケニーとケーンに決定機が訪れたが、モンティポのセーブとシュートの正確性を欠いてゴールとはならず。それでも試合はこのまま 2-0 で終了し、ユベントスが勝点3を獲得した。
なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: シュチェスニー 6.5
ゴールに向かったクロスへの対処やビルドアップでチームに貢献。安定したパフォーマンスだった。
DF: ダニーロ 6.0
ラゾビッチの仕掛けに押し込まれたが決定的な仕事は許さなかった。右サイドでの攻撃参加も効果的で献身性は良かった。
DF: デ・リフト 6.5
最終ラインでキエッリーニと強固な守備ブロックを構成。ベローナの攻撃陣を封じ込めた。
DF: キエッリーニ 6.5
ラザーニャに自由を与えず、攻撃ではマンツーマンのベローナに対してロングドリブルで持ち上がるなど相手に揺さぶりをかけた。
DF: デ・シリオ 6.0
ラゾビッチからのクロスを弾き返し、攻撃の際は左サイドで幅を確保する堅実なプレーに終始していた。
MF: ザカリア 7.0
持ち前のフィジカルを活かしたボール奪取とスピードを活かしたカバーリングを見せる。また、勝利を呼び込む追加点を奪うなど攻撃能力も存分に見せ付けた。
MF: アルトゥール 6.5
レジスタとして中盤でボールを散らし、スペースの管理を上手く行った。テクニックでチームに貢献した。
MF: ラビオ 6.5
積極的な攻撃参加でゴール前に顔を出し、キエッリーニがドリブルで追い抜いた際は急造 CB として守備ラインに参加するなど戦術的な柔軟性を示していた。
FW: ディバラ 6.5
ヴラホビッチが作ったスペースを活用し、回収したボールを展開して攻撃に変化を加える。ゴールはなかったが守備にも献身的な姿勢を見せた。
FW: ヴラホビッチ 7.5
挨拶がわりのミドルシュートを期待感を抱かせ、裏のスペースへの抜け出しで先制点を奪って価値を証明する。ポストプレーや守備のプレスでも奮闘し、チームに良い風を吹き込ませた。
FW: モラタ 6.5
左サイドでのボールキープやスペースを突いたドリブルで持ち味を発揮。アシストや決定機を創出するラストパスで存在感を見せた。
【交代選手など】
DF: ルガーニ 6.0
75分にキエッリーニとの交代で出場。役割を引き継ぎ、クリーンシート達成に貢献した。
MF: クアドラード 6.0
ディバラとの交代で75分から出場する。右ウィンガーを担当し、ヴラホビッチとのコンビネーションの成熟に努めた。
MF: マッケニー ー
83分にザカリアとの交代で出場する。
FW: ケーン ー
83分にモラタとの交代で出場。左ウィンガーとしてプレーした。
アッレグリ監督 7.0
後半の立ち上がりはベローナの攻勢を許したが、スペースを使ったカウンターで追加点を奪う勝負強さを見せた。前半はヴラホビッチにボールを集めることで攻勢を維持し、チームとして機能する形を見せることができたのは大きい。
マッシミ主審 6.5
激しいバトルを展開していたヴラホビッチとギュンターが縺れて倒れた場面で PK を与えずに踏み留まった。判定の基準が一定だったことは評価されるべきだろう。