『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、サッスオーロのスカマッカ選手の獲得を狙うユベントスが接触を始めたとのことです。ユーヴェは3500万ユーロと選手を評価しており、この部分が “ミソ” と言えるでしょう。
ユベントスの9番にはモラタ選手がいますが、アトレティコ・マドリードからの期限付き移籍中です。獲得には総額で5500万ユーロを必要し、現在はレンタル料1000万ユーロの在籍2年目に該当します。
ユベントスがモラタ選手の保有権を獲得するには今季終了後に3500万ユーロが必要となるのですが、ここまでのパフォーマンスを考えるとオプションの行使に躊躇するのは当然でしょう。
そのため、『モラタ選手の買取資金』でスカマッカ選手を獲得できるのではないかとの “探り” が出ているのです。
ちなみに獲得候補として名前が出ている選手が 2021/22 シーズン前半戦に残した成績は下表のとおりです。
大会名 | 試 | 得点 | 時間 | |
---|---|---|---|---|
モラタ (出場時間率:70.2%) |
セリエA | 18 (14) | 5 (2) | 1234' |
UEFA CL | 5 (4) | 2 (1) | 345' | |
合計 | 23 (18) | 7 (3) | 1579' | |
スカマッカ (出場時間率:40.5%) |
セリエA | 19 (10) | 6 | 912' |
合計 | 19 (10) | 6 | 912' | |
ヴラホビッチ (出場時間率:95.3%) |
セリエA | 19 (19) | 16 (3) | 1698' |
イタリア杯 | 2 (1) | 2 | 104' | |
合計 | 21 (20) | 18 (3) | 1802' |
人気銘柄であるヴラホビッチ選手の結果は抜きん出ており、ゴール数とアシスト数は「モラタ選手とスカマッカ選手を合算した数値を上回る水準」です。フィオレンティーナのコンミッソ会長が7000万ユーロ超を要求しても「良心的」と言えるでしょう。
スカマッカ選手の場合は「出場時間が他チームの主力選手並となった際に現在と同ペースで得点に絡み続けられるか」が課題です。相手チームからの研究が進むため、それによって得点が遠ざかると移籍金が割高になる恐れがあるからです。
得点力不足に見舞われているユベントスは「前線の選手を入れ替える」か「前線の選手が用いる戦術を変える」かのどちらかが必要な状況にあります。どのような判断が下されるのかに注目です。