ルカク選手のチェルシー移籍を支援した代理人のフェデリコ・パストレッロ氏がユベントスのアルトゥール選手を新たに顧客に迎えたと自身のインスタグラムで公表しています。去就に関する動きを見守る意味が生じたと言えるでしょう。
選手が代理人を変更するケースは時折発生しますが、アルトゥール選手のケースは「移籍」が絡む可能性があるだけに今後の展開が注目点になります。
アルトゥール選手は1996年8月生まれの25歳。2020年夏にピアニッチ選手との交換トレードでユベントスに加入し、現行契約は2025年夏までとなっています。
問題なのは「ポジションを確立することができていないこと」でしょう。セリエAへの適応と骨化筋炎による負傷離脱でプレー機会が制限され、レギュラー争いで結果を残すことに現時点では成功していません。
そのことを踏まえると、選手の希望を叶えてくれる有力代理人と契約しておくことはリスクマネジメントとして的確なことです。
パストレッロ氏は今夏にインテルからチェルシーに移籍したルカク選手の代理人を務めていることでも知られる代理人です。選手の希望を満たしてくれる “ディール” を行うため、来夏以降の移籍市場での働きを期待しての契約を予想されます。
ユベントスの中盤ボランチはロカテッリ選手とマッケニー選手が連携面でも噛み合った内容を見せているため、このコンビの出場時間が増えることでしょう。アルトゥール選手にとっては「ボランチでの出場時間は限定されること」を意味します。
とは言え、過密日程ですからアルトゥール選手にもボランチやラビオ選手のポジションでの出場機会は訪れるはずです。そこでアピールに成功すれば序列は覆りますし、失敗した場合が「パストレッロ氏の出番」となるでしょう。
まずは選手キャリアのピークである20代後半を迎えるアルトゥール選手がユベントスで真価を発揮することができるのかに注目です。